ごちゃ倉庫

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◎自転車二人乗り

(自転車二人乗り)


「もっと早く漕げないのかよ。
だらしねぇなぁ〜」


聡はケラケラと自転車を漕いでいる親友‘剣’を笑う。

「うるせえ…お前、
また重くなってねぇ…?」「なってねぇってば」


剣は真夏の炎天下の中、汗だくになりながら必死に2人分の体重がかかった自転車のペダルを漕ぐ。

二人分なので当然重い。

重いし暑い、二重苦だ。

「あちぃ…」
「ほら、頑張れよ。
俺の為に!な!」
「なんでお前の為にこの俺が頑張らにゃいかんのだ…」
「そりゃ、愛するお前を好き勝手するのが俺の特権だからさv」

にこ、と無邪気に微笑む聡。


「愛するって…
ばぁか…」
「…お前こそ…
赤くなんなよ」

バシバシと真っ赤に顔を赤らめる剣にからかうように背を叩く聡。
それを受けながら剣はペダルをこいでいった。


自転車は進んでいく。
2010-6-24 12:41

自転車二人乗り

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