「そろそろ……」
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最近の俺らの関係性はと言うと相変わらず��幼馴染�≠フ位置からイチミクロも変化は無かった。
伝えたい事は沢山あるはずなのに一緒に居る時間も他の奴らと比べたらダントツで長いはずなんだが……。部活を見に来た名前と毎日下校して、結局いつもと同じ調子でくだらない話をして、気が付くと名前の家に着いてしまう。
明日は言おう、次こそはちゃんと伝えよう——。
そう思いながらも、かれこれ三週間が経ってしまっていた。転校生の名前は、三年の連中の間でも少しばかり話題になっていた。どうしてって?それは……
「ねえねえ、なんかさ?知らない三年生から携帯番号聞かれたんだよね」
「は!? 誰だよ、何組?何部だ!?」
「知らないよ、さっき寿を待ってるときに声かけられた」
「あの時間に残ってんのはバスケ部と野球部だけだ」
「そーなんだ、でも数人で来たからちょっと怖かったよ」
そうだ……名前は最近急激にモテ始めたのだ。(少しな)可愛いだの美人だのって、三年の奴らが噂していたのを俺も耳に挟んだし。
「……教えたのかよ」
「教えないよ、怖いじゃん見ず知らずの人なんか」
「あっそ、ならいい」
「え?私そーゆうのも寿から許可取らないといけない感じ?」
「あたりめーだろ!」
「どうして?」
「どうしてって、そりゃあ……」
——困った。いや、なんでそんなこと聞いてくんだよ。分かるだろ!ンなもん聞かなくたってよ!
……分かるよ、なぁ?普通は。嫌だろ、誰だってそんなん!……だって、俺は——、
「寿?」
「……俺のこと」
「えっ?」
「一番よく分かってるくせによ」
「……?」
「いや……、なんでもねぇーよ」
「……変な寿。」
つか、なんでそんな言い方すんだろ、コイツ。「どうして?」とか言わなくても分かるだろーが!そもそも中学時代、卒業式で��第二ボタン�≠�男から渡されたら普通……。
じゃあ、わざとか……?それか、本当に俺をなんとも思ってねーのか?兄のように慕って、妹精神で高校生になっても名前にとって俺は、昔のような立ち位置のままなのか?
「つか、名前」
「……ん?」
「よく飽きねーな」
「え?……」
——聞いてしまえ。もう、なんつーかヤケになって来たぜ。なんなんだよ、俺ばっかドキドキして緊張して。じゃあ、なんで毎日バスケ部なんて観に来んだよっ!
「毎日見に来て誰かお目当てでもいんのか?」
「……はい?」
あ、もしかして……水戸って可能性も……なんだよそれ——。そうだとしたらもはやバスケ部関係ねーだろーが!それとも学年が違うし俺と会う機会が少ないからバスケ部に来たら会えるじゃん?的な妹精神の義理で?
——え、待てよ。どうすんだ、相談とかされたら……水戸との仲を取り持てとか言われたら俺、どーすんだよ!
いや、結局はただの��幼馴染�≠ナ……、やっぱり帰り道が一緒ってだけなのかも知れねえ。もしくは、名前に駆け引きをされているのか。いや、やっぱ俺に特別な気持ちがないから……?
「寿を見に行ってるんだけどな……」
……あ? 空耳か?
いや——、確かに聞こえた。確実に聞こえた!!俺には、はっきり聞こえたかんな!!
「……」
「……」
ああ、駄目だ。もう抑えらんねぇ……!どうする心臓バクバクしてきた。俺が誰よりも昔から名前の事見て来たんだよ!もう、逃げねーぞ、俺は。
俺は、ずっと名前に
伝えたかった事がある——。
幼馴染
っていう肩書き、
もう、どうにかしない?
( 会いたかった——。)
( わたしも会いたかったよ )
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