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世の中には表立って働く陽の仕事と、人知れず行われる陰の仕事がある。中でも「忍」がその技を以てしてこなすものというのは、陰に振り分けられるのが常であった。まして始末屋などという仕事は、言い換えれば悪党を始末する殺し屋。その危険な仕事内容ゆえに、一つの場所に定住することすら叶わない。
しかしその女はいつでも、この町の周辺に潜んでいた。その執着の根元が恋心と言えば聞こえは良いが、実際は磨かれた忍のスキルの発揮しどころを間違えたストーカー行為だというのだから、質が悪い。
とにもかくにも、かぶき町に住まう雪がその女と町中で鉢合うことは、別段珍しいことでもなかった。
「あら雪さん。偶然ね」
「おー……さっちゃん」
仕事中は私情を挟まず、知人に会っても他人のふり。それがないあたり、今は仕事ではないらしい。いつもの見慣れた忍装束ではなく、ごく一般的な着物を身にまとい、笠さえ被っていないことも、彼女が完全にオフモードである裏付けだった。
さっちゃんこと猿飛あやめは、一つに束ねた藤色の髪を揺らしながら雪に近寄る。
「久々に来たら配置が変わってて困ってたのよ。納豆の場所しらない?」
「あー……確かこっち」
「あら、案内してくれるなんて、いつになく親切じゃない」
「私もそっちのほう買うモンあるだけ」
雪はあやめと、可もなく不可もなく、それなりに平穏な関係を築けていた。彼女のはた迷惑な行為に関しても、自分に実害がないのであれば基本ノータッチ。対するあやめも、諸々の理由から雪にはそこそこ好意的であった。
「雪さん今日はお仕事じゃないのね」
「そういうさっちゃんもね」
「私は今日オフの予定だったのに、夜に仕事が入っちゃったのよ」
「おつ〜」
「本当嫌になっちゃうわ。今宵は銀さんのつむじを眺めに行って、ついでに真琴さんの顔も見てあげようと思ったのに」
はあ、と心底残念そうにため息を吐くあやめ。雪はとくに労る様子もなく「あー今は無理無理」と軽く手を振った。
「無理って何よ」
「天パのほうはしらんけど、真琴の奴はちィと前から里帰りしてるから」
「え?」
「なんかバーさんが勧めたのと、母親にも帰ってこいって言われてたらしい」
「……ちょっと待って、それ本当にあの子が?」
「あ? どういう意味」
二人はどちらともなく足を止めた。
あやめのまとう空気が明らかに一変している。豪胆で、ことポーカーフェイスの多い──銀時絡みの場合は例外であるが──あやめの表情が怪訝そうに歪められるのは珍しく、雪も訝しげに眉をひそめた。
「だってあの子──」
*
「ハァッ、ハァッ……!!」
裂けた二の腕を押さえ、ひたすらに足を動かす。じわじわと鮮血が滲み、額にいくつも汗が浮き出た。しかし止血する暇があるなら、一刻も早く「あの人」の元へ報告するべきだ。その一心で彼は行き先もわからぬまま駆け抜けていく。
──真選組監察方山崎退は、かねてより土方から命を受けていた。その内容は参謀・伊東鴨太郎に対する密偵。伊東の隠した野心を見抜いていた土方は、彼が近藤の座を狙っている──つまり真選組を乗っ取らんと画策している可能性に気付き、密かに腹心の山崎を動かしていたのだった。
伊東とその同門、篠原の会話を盗み聞き、確信を得た。土方を廃した伊東の次の狙いは近藤。彼を暗殺し、真選組の実権を握ることだ。
ここ数日の土方はどういうわけか、謹慎を言い渡されても致し方ないと言えるほどの体たらくであったが、しかし真選組を護らんとするその魂に変わりはないはず。一筋の希望にすがるように、山崎はその居場所もわからぬ土方を捜してひた走る。
伊東は、いつから自分の存在に気が付いていたのだろうか。空気に溶け込み存在を消すことには長けていると自負していたが、彼の狂暴な瞳は山崎を鋭く射抜いた。刹那、彼の隣に構えていた篠原が飛びかかってきたのだ。彼に傷つけられた腕が、今も全身に痛みをもたらし続ける。
(ああ、クソッ……!)
篠原とは同じ監察同士、話をすることも多々あった。とはいえ土方と対立する伊東を慕う彼は妙にとっつきにくく、また集団は隠密行動には向かないため、ともに仕事に赴くこともほとんどなかったが、それでも山崎は彼のことを仲間と思っていた。
敵の懐への潜伏。うわべを繕い、仲間と偽り、情報を集める。そして潮時になった頃、その寝首を掻く。山崎がこれまで数え切れぬほどやってきたことだった。それと同じ手を食らうとは。
「早く……早く副長に……!」
己の不甲斐なさに歯噛みしながら、山崎は駆ける。──前方に突如影が入り込んだ。黒い革のコートが風を受けて膨らむ。三角のサングラスとヘッドフォンといういで立ちに、かつて手配書で見た記憶が刺激される。
「──!!」
白刃が視界に映った。山崎は咄嗟に足にブレーキを掛けるも、その男の速さを上回ることができない。斬られる──そう本能的に思ったのと、キィン! と耳をつんざく衝撃音がしたのはほとんど同時だった。
黒いコートの男と、山崎の間に降り立った第三者。見覚えのある黄色い着物だ。しなやかな腕には、不釣り合いな得物が握られている。斬撃を弾かれた男が、数歩分後ろに飛んで体勢を立て直した。
クナイを構えた腕がゆっくり下におろされる。彼女の凛々しい後ろ姿をしかと目に映した山崎は、その三白眼をじわじわと見開いた。
「──真琴さん!?」
山崎は衝動的に彼女の名を叫んだ。理解が追いつかない。どうして? なぜ彼女がここにいる? ここは屯所のはずれ。かぶき町に住む、真選組とは何ら関係を持たない彼女が、この場に偶然現れるはずがない。しかしそこに立つのは、まぎれもなくあの暮川真琴だ。戦いとはまるで無縁に見えた彼女が、物騒なものを手に持つ姿が、いやにちぐはぐに見えた。
混乱が増す中、真琴が小さく口を開く。
「……ここは、わたしに任せてください」
「なんで君がここに……! いや、とにかくそいつらは危険だ、すぐに逃げ──」
瞬間、山崎は体が底冷えするような感覚に襲われた。
全身から体温が抜けていくような、血が引いていくような。妙な浮遊感にも似た何か。ドクン、ドクンと胸の中が厭に脈打つ。それは怪我の痛みも忘れるような、頭の中に痛みさえ伴うような衝撃だった。
──山崎は、真琴の紡いだそれが、自分に向けられた台詞ではないことに気が付いてしまった。
「ほォ、では──お手並み拝見といくでござるよ、真琴殿」
「……」
男──過激派攘夷集団鬼兵隊の、河上万斉。彼の声を受けながら、山崎を護るように向けられていた背中が、くるりと向きを変える。振り返った彼女の瞳は酷く暗く、普段の彼女とは似ても似つかぬ翳りをまとっていた。真琴は手元の一本に加え、どこからともなく取り出した複数本のクナイを、山崎に向かって構えた。
疑いようもなく、彼女は、山崎の敵として目の前に立ちはだかっていた。
「なかなか面白いことになっているじゃないか」
「! 伊東……!!」
ざり、と土を踏む音が増える。伊東と彼に与した隊士らが、高みの見物を決め込むように下卑た薄笑いを浮かべて立ち並んでいた。
「貴様っ……
「山崎くん。君たちのように斬り合いばかりじゃ世の中は変わらん。もっと利口にならねば」
「利口だって……!?」
真琴に向けられたクナイで牽制され、山崎はその場で叫ぶ他ない。伊東は眼鏡を押し上げながら、警察と攘夷浪士は双方の利潤を保つパートナーとしてうまく付き合っていけるはずだと、突拍子もない持論を語る。土方のようなやり方では、真選組はこれ以上強くならない、と。
「僕の手によって真選組は生まれ変わるんだ。もっと強く……もっと大きく。そうして、この伊東鴨太郎が器を天下に示すための方舟となってもらう」
とうとう完全に化けの皮が剝がれた。その周到さから見ても、彼は山崎を生かしていくつもりは確実にないのだろう。複数名の敵……それも、人斬りの異名を持つ手練れにまで囲まれ、もはや自分に勝算があるとも思えない。
しかし、山崎は笑った。くくっと喉を震わせ、ただ一人、不敵な笑みを見せる。
「……やりたきゃやりなよ」
それは自棄になっているわけではなかった。伊東は口を結び、わずかに警戒するように山崎をねめつける。
「アンタがどれ程の器の持ち主なのか、学のない俺たちにはわからんよ。でも、士道も節操も持ち合わせない空っぽの器になんて、誰もついていかんよ。俺は、
この場でただ一人きりの、孤立無援であることさえ忘れさせる、揺るぎない声色。命を乞うことも、相手に従うこともない。彼はこの場の誰よりも、己の士道を通さんとしていた。
「フフ……」間を開けて伊東の控えめな笑声が聞こえてくる。彼は羽織の裾を翻すと「万斉殿。それからそこの君。あとは頼む」と言い残し、部下とともにどこかへ消えていった。
彼の背中を視界の端で見届けた山崎は、依然として此方にクナイを向け続ける真琴を見据える。
「……降参、してください、山崎さん。貴方じゃ、わたしには勝てない」
真琴のやわらかな目元が、鋭く細められている。彼女は本気なのだと、山崎は肌で感じていた。──一体どうしてだろう。彼女の奥で、木にもたれ掛かりこちらの様子を窺っている河上に視線を滑らせる。彼女まで、あの鬼兵隊の仲間だったというのか? 俺たちはいつから騙されていた? それとも、なんらかの事情で従わされているのか? わからない。ただでさえ、伊東のことで手一杯なんだ。続けざまに起こる出来事は、完全に脳のキャパシティを超過していた。
しかし彼女は、彼の思考が追いつくのを待ってくれそうにもない。山崎はゆっくりと穏やかに深呼吸して、痙攣しそうになる喉を、手の震えを騙していく。
「……うん、そうだね。真琴さんは俺より強いのかもしれないし、そもそも俺だって、元御庭番衆のエリート忍者相手に優勢でいられる気はしてない」
真琴と直接対峙したことはなかった。それどころか、彼女が戦っている姿を見たことすらない。けれどいくら平生、弱気で涙目のおよび腰であろうとも。彼女はかつて将軍家に仕えた、公儀御庭番衆。あの松平お墨付きの、極めて優秀な忍。
「でも」
だが山崎は知っていた。忍としての真琴ではない。ただ一人の、普通の女としての暮川真琴を。
「君が、俺に勝つこともあり得ないってわかるよ」
「……」
「君には俺を殺せない」
彼女には情を捨てきれない甘さがあると、山崎は感じていた。例えどんな理由があろうと、彼女の向ける刃が自分の命を取ることだけはありえないと信じていた。
真琴が唇を食いしばる。眉間に刻まれたしわの似合わなさに、山崎は沸き起こる感情を抑えて、神経を尖らせる。
先に動いたのは真琴だった。放たれた数本のクナイを、山崎は俊敏にしゃがんで避ける。次いで飛んでくるクナイを避けるため横に駆け出す。軌道を目視してからの回避が可能であるところを見るに、やはり彼女は本気ではないのだろう。もし本当に殺す気なのだとしたら、自分は今頃きっと串刺しだった。
再びクナイを取り出した真琴がこちらに駆けてくる。山崎は脇に構える林の中に、勢いよく飛び込んだ。機動力の高い忍の足場を増やすことになるが、木々がクナイを防ぐ利のほうが大きいと考えた。
「ぐっ!!」
飛んできたクナイの一本が山崎の肩をわずかに掠る。外れたもう一本はすぐそばの幹に突き刺さった。
跳躍した真琴が感情をそぎ落とした表情で迫る。山崎は幹のクナイを咄嗟に右手で掴み、飛んできた追撃をかろうじて防いだ。キンッ、キンッ、と耳の痛む金属音が響く。弾いたクナイの一本を、山崎は手が切れるのも厭わず左手で掴んだ。もともと手負いの左だ。傷が増えようが構やしない。
その輪に指を嵌めて向きを変えると、無理やり力を込めて握る。じくり。篠原につけられた傷口から、また血が溢れたような気がした。
真琴はそのまま宙で体をひねると、山崎の頭上を通り越して木を踏み台のように蹴り飛ばす。再び天に舞い、二本のクナイを山崎に向かって投げ飛ばした。山崎はクナイを構えた両手で、勘を頼りにそれらを弾く。
彼は攻撃において、特筆すべき強みはなかった。しかし小器用な彼は、その手に馴染みのないクナイでさえ、己の得物にできる。
「随分っ、もどかしい戦い方をするんだね! 迷いがあるのかな!?」
煽るように声を上げた。真琴は何もしゃべらない。日の落ち始めた林は薄暗く、彼女の表情をどんどん窺いにくくしていく。
──彼女と初めて会った時。屯所の敷地に不法侵入し、あまつさえ屋根を突き破り、狙ったように自分の上に落ちてきた真琴。土方は彼女の曲者説……密偵に来た攘夷浪士説を推していたが、松平とつながりのある人間ということもあり、釈放された。
再会したのは池田屋の時。桂たち攘夷浪士とつながりがあるとして、その白い手首に手錠をかけた。その後すぐ外すこととなったし、のちの万事屋三人も含めた取り調べでシロであることもわかり、釈放された。
思えば彼女は、何かと嫌疑をかけられていた。そういう星の下に生まれたのだろうか。だったら今も、迷いながらも自分に得物を向けてくる彼女は、やはり本意ではない。山崎はそう思った。そう信じたかった。
「っ!!」
妙な拍を開けて、真琴の猛攻が襲い掛かる。これは防ぎようがないと、山崎は逃げ走る。
(──しまった……!)
眼前の攻撃を避けるのに夢中になり、いつの間にかガサリと音を立てて林を抜けてしまった。元の砂利道に立たされた山崎は反射的に振り返る。道に沿った端の木々を蹴り出して、真琴がこちらに飛び込んできた。彼女は袖を、髪を蝶のようにひらめかせて、刹那のうちに眼前に迫り──
グチャリ。皮膚を突き破る音と共に、山崎の腹に鮮血が滲んだ。
「……っ!!」
ごくり、山崎の喉が鳴る。額から滲み出た汗が、顔の中央を伝って顎から落ちていく。膝の曲がった両足が震え、体が前傾する。両手からクナイが滑り落ちて地面に叩きつけられた。視界の端で、黙したままの河上がこちらを見ている。真琴のわずかに甘いような女性の香りに被せて、血の匂いが鼻をついた。急速に鈍る思考。鉛にのしかかられたように、体が重さを増していく。ずるりと、傷口からクナイが抜かれる厭な音がした。
「な……ん、で……」
「……────」
山崎のかすれた声に答えるように、真琴の口がゆっくり、小さく動く。そのか細い声に紡がれた言葉を辛うじて聞き留めながら、目を閉じた山崎の身体は、地面にドサリと倒れていった。
*
土方の様子を窺うよう指令を受けた朋子は、今日も土方捜しに奔走していた。しかしいくら町で聞き込みをしても、彼の特徴と合致する男の情報を得ることは一向にできなかった。治安も評判も悪い真選組の中でも、顔はいいからと異性に人気のあった彼のこと。見かけたら誰かしら覚えていると思っていたが。どうやら変装でもしているらしい。
その彼女が江戸中駆けずり回って、とうとうある町に足を運んだ頃。ようやく見知った背格好の男が、これまた見知った三人組と同行しているのを発見したのだ。
「いたァァァ!!」
「え!? 朋子さん!?」
ゼエ、ゼエと息を切らしながら駆けてくる朋子に、真っ先に反応したのは新八だった。しかし彼女は新八には目もくれず、鉢巻きに指ぬきグローブに袖なしGジャンという彼らしからぬ恰好をした土方に飛び掛かった。
「あわわわ朋子氏……!?」
「やっと見つけた!! 土方さ──」
「クビになった拙者のことを必死に捜し回りついに再会したら感極まって抱擁だなんてどれだけ拙者のことを……!? グフッ」
「って抱擁してねーしその綺麗なツラで気色悪いこと抜かしてんじゃねェェェェ!!」
「ゴフゥッ!!」
「朋子さん、綺麗なツラ殴られてます」
鼻息荒くした土方にアッパーカットを決めた朋子に、新八は冷静に突っ込んだ。
「オイオイ、急に来てなんなわけ? お前らコイツのクビ切ったんだろ?」
「あたしの決定じゃないし! ってかお宅らこそなんで土方さんといるわけ?」
「なりゆきで話を聞きまして、さっきまで鍛冶屋に行ってたんです。それで……」
「……妖刀に魂食われたって話を聞いたと?」
新八は頷いた。
道理で、土方の変わり様にも大きく反応していなかったわけだ。いつからかは知らないが、彼らは変わり果てた土方の面倒を見てくれていたのだろう。
「旦那たち、ありがとね。あとはこっちでなんとかするから」
「なんとかって、どうするつもりアルか。真選組でなんか起こってるんでしょ」
「僕たち頼まれたんです。土方さんに……俺たちの真選組を、護ってくれって」
「……!!」
先程殴り飛ばし、地面にのびたままの土方を見た。──今の彼は鬼の副長の見る陰もない、完全なるヘタレ。その服装からも窺えるように、明らかに突発的な変貌ではなく、長い時間妖刀に意思を乗っ取られたままであったように見える。
その彼が──いや、恐らく辛うじて意識を手繰り寄せた「土方十四郎」が。あの負けず嫌いで、プライドの高い彼が。あろうことか、散々いがみ合ってきた万事屋に頼み事をしたというのか。
「一体真選組で何が起きてる」
銀時が問う。しかし朋子は答えあぐねた。ただの一般人たちとは言い難くとも、立場上は一般市民の彼らに易々と内情を漏らすのも、挙げ句内輪揉めに巻き込むのも憚られる。
答えるか否か思考を巡らせていると、突然車のブレーキ音が滑り込んできた。土煙を巻き上げて停車したのはなじみ深い警察車両。
「副長ォォ! やっと見つけた!」
「あわわわわ!?」
そこから出てきた黒服の面々は、真選組の三番隊隊士らだった。彼らは地面でうろたえる土方に駆け寄ってその腕を掴む。
「皆!? どうしたの!?」
「朋子さん……! ちょうど良かった! 朋子さんも早く戻ってください!」
「ちょ、待った待った! 何があったの!?」
唖然とする銀時らを置いて、朋子は隊士たちに近寄ると事情の説明を促した。「それが、山崎さん……山崎さんが……!!」彼らの一人が神妙な面持ちで口を開く。
「──何者かに、殺害されました」
彼が吐き出した言葉に、朋子は足元が崩れ去るような感覚に呑まれた。
カラフル 真選組動乱篇-前(了)