孤独な歌姫

テレージア・テューダー(許 春猫/すー・ちゅんまお)
年齢:29
出身:台湾
直が率いる獣人族の森に、彼より前に訪れた漂流者(イーシャーと同じくイレギュラー)。
当初は言葉は通じないものの、歌うことで何とか相手と心を通わせ、次第に彼らの言葉も理解していった。
そこへ直が不時着、当初は乱暴な彼とは折り合いが悪かったものの、彼女が日本語を話せることもあり徐々に心を通わせるようになる。
年上ということもあって、彼のことは「ナオシ」、「ナオ」、「ナオちゃん」と呼んでいる(呼び方は状況によって変える、基本的にはナオ、ナオシだが、たまにナオちゃんと呼ぶ、さらっと呼ぶので気付かれないことが多いが)。
ほぼ彼のストッパー、獣人達が蜂起した際は戦士達にまじり旗を振り、そして鼓舞のための歌を歌って士気を上げる役割を担う。
やたら蹴られるスキピオをかばうのも彼女(スキピオの事は当初「おじいちゃま」と呼んでいたが、会話出来るようになってからは普通にさん付けで呼んでいる)。
テレージアは芸名、直からは「テレジ」、スキピオからは「テレー」、獣人達からは「歌神様」と呼ばれている(歌神様に関しては序にと貰った札でちゃんと会話出来るようになってからそう呼ばれている事を知った)。
本名の春猫はあまり名乗らない。
元の世界ではアジアを股にかける歌姫、日本でもデビューしており、そのため日常会話程度の日本語が理解出来る。
自分の歌が政治的に利用されるのを嫌っていた事もあり、狙われる立場になっていき、最後は休暇で訪れたタイで急死した……事になっているが、影武者であり、本人のその後は、誰も知らない。
心を許せる相手が少なく、常に孤独と戦ってきた彼女だが、獣人達や直、スキピオに囲まれ今はだいぶ孤独感も薄まり、ある意味では幸せなようである。

※モデルはアジアの歌姫、テlレサl・テlン。