手のひらに 

「さっきは泣いて出来なかったよね、続きしていい?いいよね!」

「ええ!名前積極的んんっ」


ジロちゃんの言葉を遮る形で唇を奪った。今世紀最大の愛情を込めて大切に、ゆっくり時間をかけて。

触れるだけだったり、吸い付いてみたりと丁寧に。やっぱりジロちゃんとのキスは心が安らぐ。
好きだとわかってから更に心地いい気がするよ。もうジロちゃん以外考えられない。ジロちゃんしか勝たん。

そのうち同じ体勢をしているのがキツくなってきた私は、ジロちゃんから顔を離した。


「あれ…ジロちゃんってそんな顔できるんだ…」

「なに〜俺どんな顔してんの〜?」

「シラフじゃない顔。」


具体的に言うならば、頬を染めながらとろりとした目で私を見つめる誘惑顔。けしからん。
ずっとキスしてきたけど、こんな顔は今までに一度も見たことがない。

こんなに表情豊かになってくれたのは、両想いになれたからか…?なんて可愛いんだ…相手の理性ぶっ飛ばし顔だよ!


「溶けそうな顔しちゃってかわいいね〜」

「ん〜、だってすっげー良かったC〜」


よしよしと頭を撫でていると、ジロちゃんが私の手を取って自分の口元へと持っていった。

何をしているのか観察していると、手のひらにふわっとした柔らかい感触が。
どうやら私の手のひらにキスをしたらしい。

ジロちゃんは私の手のひらにキスをすると、そのまま指を絡めてきた。


「キスってさ〜、する場所によって意味違うの知ってる?」

「あ!前に調べたことある!手の甲は敬愛で、おでこは友情とかって」

「じゃあ手のひらの意味は?」

「手のひら?手のひら……は、ごめん、知らない。どんな意味?」

「んー、自分で調べて〜」


私の手を両手で包み込みながら、ジロちゃんはにこにこと笑った。

さっき手のひらにキスをしたって事は、なにかメッセージがあるということか。ロマンチストかよ素敵男子め。



ジロちゃんが自分の部屋に戻ったあと、ベッドに潜りながら携帯で手のひらのキスの意味を調べた。
手のひらのキスは懇願、自分の恋人になってほしいという意味が込められているらしい。

なら、私も仕返しキッスしなきゃな!
手のひらに end.

おまけのボーナスタイム→

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わらびもち

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