ボーナスタイム 

手のひらにキスされた後、私たちは心ゆくままにベッドの上でゴロついていた。
それにしても好きな人の家が真後ろって贅沢すぎやしないか?好きに出入りできるし、もはや同棲してるも同然…

ずっと窓の鍵開けとこう!などと非常に無用心なことを考えていると、ジロちゃんが肩に顎を乗せてきた。


「そーいえば、もうお風呂入ったの?いつもより早いね〜」

「ああ、今日は早く寝ようと思ってね!ジロちゃんに会いたくなかったもんで。」

「えー!?なんで会いたくなかったの!」

「ああいや…ジロちゃんのこと好きだってわかったもんだから、気まずいなと」

「あ〜だから様子が変だったんだ〜!俺の事見て顔真っ赤にしてたし、急に泣くC〜」

「そこは触れないでくれ。」

「でもでも、いっぺんに色んな名前見れて楽しかった!」


数分前の自分にげんなりしていると、ジロちゃんが腕に巻き付いてきた。
そういえば、ジロちゃんからお風呂上がりのいい香りがする。

ちゃんとお風呂入った後に来てくれてたんだな、なんというお心遣い。このまま一緒に眠ってしまいたい。

ほのかに漂うシャンプーの香りにうっとりしていたら、ジロちゃんが私の横髪を耳にかけた。


「今日の名前、すっげー可愛いね。」

「えっ、ええ、は?急に…いや…」

「かわE〜よ。マジマジかわE〜」


可愛いを連呼されながらぽんぽんと頭を撫でられた。

ジロちゃんの口から可愛いなんて聞いた事はこれまで一度もなかったし、頭を撫でられる立場になったのも初めて。
うん!これだけの条件が揃っていて恥ずかしくならないわけがない!

私は熱くなった顔を両手で覆った。
横髪を耳にかけられてしまったので俯いたところで顔が見えてしまう。


「また顔真っ赤にしてんの〜?」

「いや赤くなってないし」

「耳まで真っ赤だけど〜」


耳まで真っ赤……だと?私って耳赤くなるタイプの人間だったのか?初めて認知したぞ。

もはや何も見えないように電気を消してしまおうかと考えていると、横髪をかけた方の耳が柔らかいものに挟み込まれた感触がした。

-11-

しおり もくじ
ページを飛ばす(11/16)



わらびもち

わらびもち