てんとうむし
全員がくじを引き終わると、先生が「数字を振り分け終えた後は速やかに席を移動させるんだぞー」と言って、黒板に数字を書き始めた。
いよいよ結果発表か。
黒板に書かれていた空白の席順に、ランダムに番号が書き足されていく。
こういう時間ってハラハラしてたまんないな。
そのうち、俺の番号が窓際の一番後ろの席に追加された。
「きた!一番後ろきたぜい!」
「何を言うとるんじゃ、そこは俺の席ぜよ」
「はあ?俺の番号15だけど」
「15は俺じゃ」
「えっ?……あっ!?」
どういう訳か、俺の手に握られていた紙には「6」と書かれていた。
黒板を見ると「6」は窓際の一番後ろから3番目。
なんでだよ、さっきまで「15」だったのに!
俺はすかさず仁王を睨みつけた。
「すり替えたろ!」
「はて。俺はずっと15ぜよ。」
「そんなはずはねぇ!だって俺がさっき見たとき15だった!」
「一番後ろになりたいからって、嘘はいかんぜよ」
「いや嘘ついてんの確実にお前ー!」
「さて、机を移動させようかの」
「おいっ!」
席替えの結果発表後。
机を引きずる音でうるさい教室の中、仁王がそそくさと窓際の一番後ろに机を移動させた。
あいつ!絶対すり替えた!
ずっと手に持ってた紙をどうやってすり替えたのかは全然わかんねぇけど!絶対そう!
いやでも、マジでどうやったんだ?
ずっと握ってたよな?離した覚えもないし、全く気づかなかったし…
まさか、仁王は本当の事言ってるんじゃ
俺が「15」だと錯覚していただけでは?なんて思い始めながら、とりあえず自分の机を「6」の席に移動させた。
ずっと留まってたら俺の席になったやつが行き場なくすしな。
ひとまず「6」の席についた俺は、後ろに居た仁王を振り返った。
「おい仁王、まだ話は終わってねーぞ。」
「昼食の話か?今日は茹でたブロッコリーのみぜよ」
「昼飯の話してねぇし少食すぎなお前!くじ引いてきてやったろ、恩を仇で返す気か?」
「はあ、今日はなんて綺麗なBluest skyじゃ」
「聞こえないフリすんなーー!席変われ!」
「やれやれ。こういうねちっこい男は好かんじゃろ?」
「何をっ……ん?」
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わらびもち