同人誌的な展開は同人誌の中でだけ 

平然とした顔で、あっさり肯定されてもた。
あまりの展開にフリーズしとったら、白石に声かけられてハッと我に返った。


「なんで!?なんで知っとんねん!」

「前に名前ちゃんが好きや〜言うとったん聞いてん」

「自分から!?な、なんでそんな簡単に言うてまうねん!俺しか知らん思てたのに!」

「何言うてん…別にええやないか。実際に小春とユウジのコントておもろいやん」

「こんなんあんまりや!俺はなんの為に…えっなんの話してるん?」

「え?小春とユウジのホモネタが好きっちゅー話やで。名前ちゃんめっちゃウケとったやんか」


そういう事か〜〜い!

『ホモが好き』やなくて『小春とユウジのホモネタが好き』って捉えとったんか!
なんや上手いこと勘違いしとんな!

確かに小春とユウジのホモコント見るん好きかも知れんけど、ちゃうねん、名前はホモ自体も好きなんや、白石!


「あんな白石、なんちゅーかその、そうちゃうねん…」

「ちゃうって、どういう意味や?」

「せやから、小春とユウジのホモコントとはまた別モンやねん」

「というと?」


知りたくてたまらんって顔する白石に、俺はコソッと耳打ちした。


「腐女子やねん、名前」

「えっ!?」


白石は、なにそれ信じられないっ!て表情で俺の顔を見返した。
そら誰かてこういう反応してまうよな。珍しいもん、ホモが好きって…

当たり前〜な反応にちょっとへこんどったら、口元を手で抑えとった白石が、驚いた表情のままポツンと言った。


「なぁ…それってなんなん?お菓子か?」

「ワード知らんかったんか〜〜い!!なんやねんお前!なんでそんな紛らわしい反応すんねん!ふざけんなや!麩菓子ちゃうわ!!」

「ごめんやん…初めて聞く言葉やからびっくりしてもうてん。」

「大げさなやっちゃな!」


って言うても、知らんで当たり前かもしれん。
白石なんか特に知らんやつやん、健康とカブト虫のことしか頭にないねんから!

それ以前に俺も名前から教えてもらうまで腐女子知らん人やったわ。白石のこと言われへん。
何はともあれ悩み聞いてもらうには腐女子について知ってもらわなあかんし、この機会に教えたるか…


「かいつまんで言うと、ホモが好きやねん。ネタとかやなくて…その〜」

「男同士の恋愛モンが好きっちゅーこと?」

「せや!もうほんまそれ!」

「なるほど、そういう意味なんやな。ひとつ勉強なったわ〜おおきに!」

「そら良かった!…けど大丈夫か?話追いつけとる?」

「うん、名前ちゃんがそうなんやろ?それで悩んどるんか?」

「ちょま、いや、なに?自分めっちゃすんなり受け入れるやん。ホモやで?切手が好き〜とかちゃうで?」

「まぁ、性別ちゃうだけで恋愛モン好きな子と変わらんなぁ思て。逆に名前ちゃんが切手好き〜とか言うた方が違和感や思わん?」

「それは!…わからんくないな。」


改めて思ったけど、ほんま心広いわこの人。
そんな白石やからこそうちのテニス部の部長も務まんねんやろな。ええ友達持って幸せモンやわ俺。

よっしゃ!腐女子の意味もわかってもらえたみたいやし、こうなったら思う存分悩み聞いてもらうで!

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わらびもち

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