同人誌的な展開は同人誌の中でだけ 

「っちゅー話やねん。もう、どないしたらええんや…」


一通り話し終えた後、相づちしながら聞いとった白石が極めて真剣な顔で口を開いた。


「やったったらええ事ちゃうん、それ」

「えらい簡単に言ってくれんなぁ!それができればとっくにやってるっちゅーねん!」

「あ〜、ケンヤ特有のヘタレ発動しとるんか?」

「なんやと!?ほな自分はどうやねん!喜んでやるっちゅーんか!」

「せやな、減るモンちゃうし。それで喜んでくれるんやったら積極的にイチャついたろやないか!」

「くぬっ…!イチャつきすぎて男に勘違いされてまえ!白石のアホ!」


ちょい泣きそうな声で悪態をつきながら、弁当の白飯を口ん中にかきこんだ。
俺かてっ、その気になればできるわい!
ただちょっと決心つかんだけやし!あと初っ端から相手が財前なだけあって難易度高いねん!エクストラじゃ!

ひたすらヤケクソなって弁当食うてたら、白石が呆れながら笑った。


「踏み切られへんねんやったら、断りいな」

「ふぁ!?それは無理やっへ!名前はさんほのめひよりホモは好ひやねんほ!」

「やめやめ、ちゃんと飲み込んでからしゃべりケンヤ」

「んぐ……ごくん。だから、三度の飯よりホモが好きやねん。それと愛しの俺がコラボしてみ!最強やん!もうめっさ喜ぶやん!」

「どさくさに紛れてのろけなや…そない名前ちゃんの為思うんやったらイチャイチャしてみーな」

「それは…くそっ!俺がほんまにイチャイチャしたいんは名前やのに!」

「下心すごいな!尚更名前ちゃんの事喜ばしたったら、機嫌ようケンヤとイチャイチャしてくれるんとちゃう?」

「えっ……そう?」

「そうやて。人間機嫌良い時ってめっちゃ気前良いやんか。可能性はあるで」


確かに機嫌ええ時って心に余裕ができるっちゅーか、人に優しくなれるんよな。

実際に名前がそうや。
新刊のBL本一緒に買いに行った時なんかほんま機嫌良くて、ごっつ気前良かった。
外ではあんまり手とか繋ぎたがらんのに、自ら繋ぎにきとったからな。
あの日はカルガモの親子かってくらい終始俺にベッタリやったしほんま…最高のデートやったで…

せやから白石の言うた事は一理ある。
つまり名前とイチャつける可能性大ってことや!


「やる……俺はやったるで白石!」

「おー、その意気やで謙也!青学の乾クンぽく言うたら、財前が協力してくれる確率は15%くらいや!」

「いやめっちゃ低い!!なんやねん、せっかく意気込んどったちゅーに…」

「せやかて財前は手強いやろ。小春やったら俄然喜びそうやけど、あかんの?」

「それ後々ユウジが怖いやつやからやめとくわ…そもそも財前限定やねん」

「あー、それだけは絶対外されへん感じか」

「まぁな…今は謙光が熱いんやって。前は蔵謙やったみたいやけど、ちゅーかなんで俺が受けやねん!」

「くら、え、なに、ウケ…?」
〜名前の影響でBL用語にやたら詳しい謙也に困惑する白石の図〜

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わらびもち

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