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バイトを始めて一ヵ月。錦戸さんもホールに立つ事はなくなり、仕事も覚えてきた。まだまだ紅茶の知識はないし任される仕事もたいしたことはないけれど、皆さんとも仲良くなって順調順調かと思いき、や…


「イモ子―!パスタ出来たで―」

『はいー』



変なあだ名が定着しつつあります。



「イモ―、ケーキセット2つ、6番で」

『はい今行きます―!』

「イモちゃーん、紅茶てどっちのカップやった―?」

『右です右!』

「せやった―ありがと―」



大忙しです。

てか大倉さんは私より歴長いのに何で私に聞くんですかっていうかあだ名がイモ子って何ですか。


それは数週間前のこと





「なんや焼きコ、そのイモみたいなメガネは」

『…イ、イモ…』


たまたまコンタクトが切れてて普段はあまりしないメガネで出勤するとそんなことを言われる始末。それはあれですか、高校生の間では最先端のファッション用語ですか?違いますよね、いわゆるダサい、冴えない、センスがないという意味の「イモ」ですよねええそうですよね私だってそのくらいはわかりますよ。

皆好き勝手いうんだから。


『これ一応おしゃれメガネなんですけど!』

「メガネ自体に罪はないんだよなー」

「つまり、似合ってないってこと」

『…山下さん綺麗な顔してそんな』



はっきり、言われるとは。



『そ、そんな事を言われましても、なにせ、こちとら、自他ともに認めるインドア派でして、『学校に通うのが趣味』と公言してはばからない生粋のガリ勉オタクなんです!『地味』という一点にかけては他の追随を許さないスーパーエリートなんです!』

「噛まんとようそれだけ言えたな」

「胸を張る場所が異次元……」

「つまり自分は冴えないイモですって事でいいんだろ」


とイケメン達は半目になった。






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