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『あまりにも完璧すぎると現実味がないと思うんです。たとえばですね、錦戸さんが料理もできて顔も整っていて面倒見もいいっていうそのスペックのわりに、いうほどモテないのも同じ理由かと思われ―― いだだだだ!ギブ、ギブです!』

「お前、ほんまにそれ俺に言ってんの?」

『さぁ仕事しましょう錦戸様様』

「あははイモちゃんおもしろいな」


今日は小山さんがおやすみのため4人で店番。週末や団体の予約がはいっている時を除くと今日みたいに厨房に2人ホールに2人でまわすことが多いのだそうだ。イモだとか言われた腹癒せに錦戸さんにたてつくとやっぱり恐ろしかったけどあだ名で呼び合ったりとか、(あだ名自体は不服だが)皆と和気藹々と仕事ができることはありがたい話である。昨今世の中はパワハラセクハラマタハラと色々揶揄される事も多いが、

このカフェにおいては愛のあるイジリと捉えてわたくしタコ焼きコは逞しく強く楽しく生き抜いてみせますとも


「イモちゃーん」


でもイモちゃんと呼ばれてやはり連想するのは小野妹子。日本最初の遣隋大使として、中国の隋に行った人物。女性と間違われやすいが、男性である。(古代の日本の人名の最後に、子とつける表現は男女を問わずにもちいられていた)国書を隋の皇帝にわたし、日本と中国が対等の関係で国交を開こうとした立派なおじさまである。


「イモちゃんってば!」

『あ、はい、すみませんぼーっとしてました』

「イモちゃん、水呼んでるで」

「だから大倉お前が行け」

「いったぁ!叩かんでもええやん。いってくるわ…」


錦戸さんが厨房からサンドイッチを出しながら大倉さんを叱る。錦戸さんは口調こそ怖いがいつもまちがったことは言わないのです。

大倉さんもホール担当なんだから全うしてもらって。でも錦戸さんの言うことを素直にきく大倉さんも可愛いな、なんて心の中でくすりと笑みをこぼす。


「大倉、ちゃんとせえ」

「眠かってんもん」


ごめんなぁーと笑う大倉さん。
カッコいいから許してしまう私ってダメ人間ですか神様。人間てそんなもんですよね





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再始動です!

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