落花流水
040
護衛として動き出そうとしていた最中、それは起こった。
趙軍が秦に向かって進軍していると。別の隊からは韓軍、魏軍が。そして、楚軍が。互いに切り合わないと条約を立てていた国までもが秦に向かっていた。
「合掌軍…ですか」
「ああ。嗅ぎつけてはいたものの、奴ら水面下で…。黒幕は李牧に違いない。函谷関には行かず、護衛の件は引き続き頼む」
「まだ動き出してない唯一の国…斉に向かうのですね」
そういうと、兄は頷いた。兄は政治も守備範囲なのかと自分の妹でありながら恐ろしく思った。昔から何事もそつなくこなす器用さは知っていたが、理解が早すぎる。
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