「よぉジジイ、息災かよ」
「きたか、慶一郎」
「その名は捨てた。今は山田浅右衛門だ。それと、これ。今年の分の支払いだ」
「ふん、・・・・・・お前も律儀な奴だな」
「あんたらに借りを作ってるのもあんましよくねぇからな。育ててくれた恩義は感じてる。だから、十八年間のその分の金は払うさ」
「・・・・・・慶一郎、本当に戻る気持ちはないのか」
「ねぇよ、何度も言わせんな。どうせ俺は人殺し。もう二度と日の当たる道は歩かない」
「黒川ペルラを殺した元凶を、この手で殺すまではおわらねぇよ」
選んだ道は、正しい道か、歪んだ道か