『まぶっ』
目的地についたのか昇降機が止まった瞬間、舞台女優顔負けのライトを浴びた。
突然の照明強すぎいくない!
「アリス…」
『ふわっ!』
眩しくてほとんどなにも見えない状況でいきなり体が浮いて正直パニック。
誰かに呼ばれた気がするけど、それが誰かなんて考えてる余裕はまったくない。
「久、しぶり…だな…」
ぼんやりと慣れてきた視界いっぱいに、規格外にでっかい、白い人っぽいのがいた。
『は、はじめまして』
あ、そっか。そうだった。そう言えばアレンもこんなことしてたな。
「いきなり、だが…始めさせて、もらう…」
『へ?っあ!』
右手が熱くなった。今更ながら右手首に十字架の飾りがついたブレスレットと、彫りが入ったバングルをしてることに気付いた。
どっちかわかんないけど、これが【私】のイノセンスなんだろうか?私が知ってるものより小さくて、これがどう変化するのかまったく想像できない。
それにしても、教団に入るときみんなこんなことやってるの?やめた方がいいよこれ。精神肉体共によろしくないよ。
『ふ…ぁ、いっ…っ』
頭の中に手を突っ込まれてるみたい。痛い。目が回る。気持ち悪い。息が詰まる。恐い。ぐらぐらする。苦しい。早く終われ。
『ひっ』
そんなことを考えてたからだろうか。
『ごほっげほごほっかふっ』
気管支がひきつれて咳が止まらない。
苦しい。頭が痛い。喉が焼ける。苦しい。酸素、酸素が欲しい。
「コムイ…!」
「アリスちゃん?!落ち着いて、ゆっくり息して。吸って、吐いて…」
そうだ、酸素じゃない。今私が欲しいのは酸素じゃなかった。
『はっはっ…すみません。取り乱しました』
「ごめんね。びっくりさせちゃったね」
『いえ、すみません…』
「どこか悪いの?」
『さぁ…特に不良のない健康優良児なんじゃないですか?』
元々はちょっと気管支弱かったりしたけど、これ私の体じゃないからなぁ。
なんだろう、精神的な問題なのかな?
「本当に大丈夫?」
『はい』
わかりもしないこの体のことを考えたって仕方ない。
『そんなことより、同調値はいくつですか?』
「ヘブラスカ」
「43…だ…」
「本当かい?」
『ああ…アリス、の中の…【変化】により…落ち、たのだろう。同調はして…いるから、心配ない』
イノセンス、私でもシンクロしてるんだ。
体は元の【アリス】のものだから?でもイノセンスって精神で選ぶんじゃないの?わかんないけど。
「じゃあ部屋に戻ろうか。【アリス】ちゃんの部屋だけど」
『いいですよ。【アリス】も私なんですから』
「アリスちゃんは大人だね」
『そんなことないですよ』
思ったことすぐ言っちゃうし嘘下手くそだし。
「それでもやっぱり大人だよ」
小さく振動する昇降機の上で、やたらよいしょされてる気がしてならない。
残念ながらもうなにも出ませんよ。世界の終末がどうなるかなんて全然知りませんよー。
「このこと、一部の人に伝えておこうと思うんだけどいいかい?」
『はい』
なんだろう。どこまで話すんだろう。
それに、さっきは強がって簡単に返事しちゃったけど、私はやっぱり戦わなくちゃいけないんだろうか?私まったく戦えないんだけど。犬死にするだけだと思うんだけど。
だって私はコムイさんよりの生活をしてたからね!びっくり人間ではないよ!
「緊張してる?」
『少し』
「だよねー」
大丈夫。コムイさんは悪い人じゃない。頼りのない今はコムイさんを信じよう。
緊張しながらコムイさんとたどり着いたのはさっき目が覚めた病室ではなく、たぶん事務室(じゃないと思うけど)にやってきた。
そこでは何人かが忙しそうに動き回ってる…あ。科学班かな?
「リーバー班長ー、あの子達全員ここに来るように言って。できるだけ早く」
「今っスか?」
「そう!今だよ!」
ああ、忙しいのにごめんなさい班長。室長のわけわかんない横暴にも労働基準法ぶっちぎりでも負けないで。
『私が行きましょうか?』
「ん〜?迷子になっちゃうよ」
『それもそうですね。じゃああの子達って誰ですか?』
「神田くんとラビとリナリーだよ。偶然にも今日はみんな教団に帰ってきてるし、同じエクソシスト同士で歳も近くて仲良かったから。一応伝えておいた方が動きやすくなるでしょ」
なんか足りない気がする…
『そうですね』
「あ、一応言っておくと、神田くんは長くて黒い髪を結んでる男の子で、ラビは眼帯をしてる赤い頭の男の子だよ」
『リナリーは妹で女の子』
「やっぱり知ってた?」
『病室でもそんなこと言ってましたよ?』
「そう?あとね、リナリーだけ少し年下で、神田くんとラビは【アリス】ちゃんと同い年だよ」
『【アリス】とですか?』
「うん。だからアリスちゃんが1番年上になっちゃったね」
ちゃんと覚えてないけど、たしかその2人は18じゃなかったっけ?原作より前?だからアレンがいないの?
それより、どうして言葉が通じるんだろう?頭は【アリス】だから?通じないよりは便利だからいいけど、なんか変な感じ。
ま、言葉が通じなかったらどうなってたかわかんないし、うん。いいっしょ。
「さて、あの子達が来るまでに何かわからない事があれば答えるよ」
わからないこと…
『たくさんあるんですけど』
「なんだい?」
『まず、イノセンスってなんですか?』
「じゃあ簡単に説明するね。イノセンスとはアクマを破壊するために、ひいては世界を救うために必要不可欠なものかな」
『ほう…』
初歩的な質問ですみません。たぶん読んだと思うけど、綺麗さっぱり忘れました。
でも正直に言うと、小難しい説明よりずっと分かりやすい。
「普段はアリスちゃんのブレスレットや、リナリーの靴みたいに他の形を模してることが多いけど、発動することによってイノセンス本来力を最大限発揮できる武器になるんだ」
『みんな違うんですか?』
「イノセンスにも個性があるからね。それぞれに適した形状をしてるんだよ」
ほー。アリスのイノセンスはどんな形してるんだろう。ちょっと気になる。
『あとアクマって?』
「千年伯爵が、機械と悲劇と魂を材料に作る悪性兵器のことだよ」
『兵器?生物ではなく?』
自らの意思で動き殺戮を繰り返すあれが兵器?
「そう。愛する人を悲劇的に失った人の元に千年伯爵は表れる。そしてこう囁くんだ。【愛する人を生き返らせましょう】」
『生き返らせる…』
そんな理に反したことができるの…?
「もちろん死者が生き返るわけがない。しかし、愛する人を失って深い悲しみに捕らわれている心は、そんな言葉にすがってしまうんだ」
『その気持ちは、わからなくもないと思います』
「…アクマは愛する人の声で、ダークマターを核にした骨に魂を呼び戻され、愛する人の皮を被ることで出来上がる」
『え。皮剥ぐんですか?』
「どうしてるのかは見たことないけど、アクマは皮を被ってかつて愛した人になるんだ」
死んでから、愛した人を殺して、愛した人の皮を被って人になる。
それってどんな気持ち?
「そして人間に紛れてボク達を殺そうと期を伺ってるんだ」
『どうして?』
「アクマは人間を殺すことが義務としてプログラミングされてるんだ」
『義務だから殺すんですか?』
「そう」
『最初に愛した人を殺すのも?』
「うん」
『好きで殺してるんじゃなく?』
「中にはそういうアクマもいるかもしれないね。でも、多くのアクマは殺人衝動と悲しみのフラストレーションを繰り返し募らせている」
感情を無視したプログラムで強制的に殺させて、後悔させて、また殺させて。
『…悪趣味ですね』
「そうだね。でもそうすることによってアクマは進化する」
『ってことは強くなる?』
「そう。伯爵はアクマを進化させて、確実にボク達を殺そうとしてくる」
アクマを造るのも進化させるのも、どれも悲しみでしかない。それなら、こんなのさっさと終わらせる方がいい。
今も悲しみを繰り返してる人がどこかにいるなら、それを終わらせるべくエクソシストが戦わなきゃいけな…あれ?悲しみを利用してアクマを作って、悲しみを利用して進化させて、更に悲しみを積み上げる?
こんな悪趣味なことを考えられるってことは…
『伯爵は、人間?』
「だと思ってる。ほぼ間違いないともね」
どうして同じ人間なのに殺し合わなきゃいけないのかな。わざわざ悪趣味な生物兵器を作ってまで。
「他に聞きたいことはあるかな?」
『はい。アクマって』
「アリス!」
「目ぇ覚めたってマジだったんだなぁ」
「起きたなら早く言え」
「お前達…走らなくても、大丈夫、って…」
みんな来ちゃった。まだ聞きたい事があったんだけど…また今度でいいか。
ってか班長が息絶え絶えだけど、そんなに走ってきたの?まだそれほど時間経ってないからそうだと思うけど…そんな急いでくれなくても大丈夫だったのに。
「もうっ兄さんばっかりアリスといてズルいっ」
「ヘブラスカに会わせなきゃいけなかったからね」
確かにこうやってコムイさんに文句を言ってるリナリーを見ると、見慣れた姿よりちょっと幼いかも…今ならシスコンになる気持ちがよくわかります。
「急に呼び出したりして悪いねみんな。あ、リーバー班長も残ってね」
「俺もッスか」
班長にも話すんだ。
「さて、これから話すことは他言無用で頼むよ」
私が【アリス】じゃないと勘付かれてるのか。妙に緊張した空気の中、コムイさんが口を開いた。
目的地についたのか昇降機が止まった瞬間、舞台女優顔負けのライトを浴びた。
突然の照明強すぎいくない!
「アリス…」
『ふわっ!』
眩しくてほとんどなにも見えない状況でいきなり体が浮いて正直パニック。
誰かに呼ばれた気がするけど、それが誰かなんて考えてる余裕はまったくない。
「久、しぶり…だな…」
ぼんやりと慣れてきた視界いっぱいに、規格外にでっかい、白い人っぽいのがいた。
『は、はじめまして』
あ、そっか。そうだった。そう言えばアレンもこんなことしてたな。
「いきなり、だが…始めさせて、もらう…」
『へ?っあ!』
右手が熱くなった。今更ながら右手首に十字架の飾りがついたブレスレットと、彫りが入ったバングルをしてることに気付いた。
どっちかわかんないけど、これが【私】のイノセンスなんだろうか?私が知ってるものより小さくて、これがどう変化するのかまったく想像できない。
それにしても、教団に入るときみんなこんなことやってるの?やめた方がいいよこれ。精神肉体共によろしくないよ。
『ふ…ぁ、いっ…っ』
頭の中に手を突っ込まれてるみたい。痛い。目が回る。気持ち悪い。息が詰まる。恐い。ぐらぐらする。苦しい。早く終われ。
『ひっ』
そんなことを考えてたからだろうか。
『ごほっげほごほっかふっ』
気管支がひきつれて咳が止まらない。
苦しい。頭が痛い。喉が焼ける。苦しい。酸素、酸素が欲しい。
「コムイ…!」
「アリスちゃん?!落ち着いて、ゆっくり息して。吸って、吐いて…」
そうだ、酸素じゃない。今私が欲しいのは酸素じゃなかった。
『はっはっ…すみません。取り乱しました』
「ごめんね。びっくりさせちゃったね」
『いえ、すみません…』
「どこか悪いの?」
『さぁ…特に不良のない健康優良児なんじゃないですか?』
元々はちょっと気管支弱かったりしたけど、これ私の体じゃないからなぁ。
なんだろう、精神的な問題なのかな?
「本当に大丈夫?」
『はい』
わかりもしないこの体のことを考えたって仕方ない。
『そんなことより、同調値はいくつですか?』
「ヘブラスカ」
「43…だ…」
「本当かい?」
『ああ…アリス、の中の…【変化】により…落ち、たのだろう。同調はして…いるから、心配ない』
イノセンス、私でもシンクロしてるんだ。
体は元の【アリス】のものだから?でもイノセンスって精神で選ぶんじゃないの?わかんないけど。
「じゃあ部屋に戻ろうか。【アリス】ちゃんの部屋だけど」
『いいですよ。【アリス】も私なんですから』
「アリスちゃんは大人だね」
『そんなことないですよ』
思ったことすぐ言っちゃうし嘘下手くそだし。
「それでもやっぱり大人だよ」
小さく振動する昇降機の上で、やたらよいしょされてる気がしてならない。
残念ながらもうなにも出ませんよ。世界の終末がどうなるかなんて全然知りませんよー。
「このこと、一部の人に伝えておこうと思うんだけどいいかい?」
『はい』
なんだろう。どこまで話すんだろう。
それに、さっきは強がって簡単に返事しちゃったけど、私はやっぱり戦わなくちゃいけないんだろうか?私まったく戦えないんだけど。犬死にするだけだと思うんだけど。
だって私はコムイさんよりの生活をしてたからね!びっくり人間ではないよ!
「緊張してる?」
『少し』
「だよねー」
大丈夫。コムイさんは悪い人じゃない。頼りのない今はコムイさんを信じよう。
緊張しながらコムイさんとたどり着いたのはさっき目が覚めた病室ではなく、たぶん事務室(じゃないと思うけど)にやってきた。
そこでは何人かが忙しそうに動き回ってる…あ。科学班かな?
「リーバー班長ー、あの子達全員ここに来るように言って。できるだけ早く」
「今っスか?」
「そう!今だよ!」
ああ、忙しいのにごめんなさい班長。室長のわけわかんない横暴にも労働基準法ぶっちぎりでも負けないで。
『私が行きましょうか?』
「ん〜?迷子になっちゃうよ」
『それもそうですね。じゃああの子達って誰ですか?』
「神田くんとラビとリナリーだよ。偶然にも今日はみんな教団に帰ってきてるし、同じエクソシスト同士で歳も近くて仲良かったから。一応伝えておいた方が動きやすくなるでしょ」
なんか足りない気がする…
『そうですね』
「あ、一応言っておくと、神田くんは長くて黒い髪を結んでる男の子で、ラビは眼帯をしてる赤い頭の男の子だよ」
『リナリーは妹で女の子』
「やっぱり知ってた?」
『病室でもそんなこと言ってましたよ?』
「そう?あとね、リナリーだけ少し年下で、神田くんとラビは【アリス】ちゃんと同い年だよ」
『【アリス】とですか?』
「うん。だからアリスちゃんが1番年上になっちゃったね」
ちゃんと覚えてないけど、たしかその2人は18じゃなかったっけ?原作より前?だからアレンがいないの?
それより、どうして言葉が通じるんだろう?頭は【アリス】だから?通じないよりは便利だからいいけど、なんか変な感じ。
ま、言葉が通じなかったらどうなってたかわかんないし、うん。いいっしょ。
「さて、あの子達が来るまでに何かわからない事があれば答えるよ」
わからないこと…
『たくさんあるんですけど』
「なんだい?」
『まず、イノセンスってなんですか?』
「じゃあ簡単に説明するね。イノセンスとはアクマを破壊するために、ひいては世界を救うために必要不可欠なものかな」
『ほう…』
初歩的な質問ですみません。たぶん読んだと思うけど、綺麗さっぱり忘れました。
でも正直に言うと、小難しい説明よりずっと分かりやすい。
「普段はアリスちゃんのブレスレットや、リナリーの靴みたいに他の形を模してることが多いけど、発動することによってイノセンス本来力を最大限発揮できる武器になるんだ」
『みんな違うんですか?』
「イノセンスにも個性があるからね。それぞれに適した形状をしてるんだよ」
ほー。アリスのイノセンスはどんな形してるんだろう。ちょっと気になる。
『あとアクマって?』
「千年伯爵が、機械と悲劇と魂を材料に作る悪性兵器のことだよ」
『兵器?生物ではなく?』
自らの意思で動き殺戮を繰り返すあれが兵器?
「そう。愛する人を悲劇的に失った人の元に千年伯爵は表れる。そしてこう囁くんだ。【愛する人を生き返らせましょう】」
『生き返らせる…』
そんな理に反したことができるの…?
「もちろん死者が生き返るわけがない。しかし、愛する人を失って深い悲しみに捕らわれている心は、そんな言葉にすがってしまうんだ」
『その気持ちは、わからなくもないと思います』
「…アクマは愛する人の声で、ダークマターを核にした骨に魂を呼び戻され、愛する人の皮を被ることで出来上がる」
『え。皮剥ぐんですか?』
「どうしてるのかは見たことないけど、アクマは皮を被ってかつて愛した人になるんだ」
死んでから、愛した人を殺して、愛した人の皮を被って人になる。
それってどんな気持ち?
「そして人間に紛れてボク達を殺そうと期を伺ってるんだ」
『どうして?』
「アクマは人間を殺すことが義務としてプログラミングされてるんだ」
『義務だから殺すんですか?』
「そう」
『最初に愛した人を殺すのも?』
「うん」
『好きで殺してるんじゃなく?』
「中にはそういうアクマもいるかもしれないね。でも、多くのアクマは殺人衝動と悲しみのフラストレーションを繰り返し募らせている」
感情を無視したプログラムで強制的に殺させて、後悔させて、また殺させて。
『…悪趣味ですね』
「そうだね。でもそうすることによってアクマは進化する」
『ってことは強くなる?』
「そう。伯爵はアクマを進化させて、確実にボク達を殺そうとしてくる」
アクマを造るのも進化させるのも、どれも悲しみでしかない。それなら、こんなのさっさと終わらせる方がいい。
今も悲しみを繰り返してる人がどこかにいるなら、それを終わらせるべくエクソシストが戦わなきゃいけな…あれ?悲しみを利用してアクマを作って、悲しみを利用して進化させて、更に悲しみを積み上げる?
こんな悪趣味なことを考えられるってことは…
『伯爵は、人間?』
「だと思ってる。ほぼ間違いないともね」
どうして同じ人間なのに殺し合わなきゃいけないのかな。わざわざ悪趣味な生物兵器を作ってまで。
「他に聞きたいことはあるかな?」
『はい。アクマって』
「アリス!」
「目ぇ覚めたってマジだったんだなぁ」
「起きたなら早く言え」
「お前達…走らなくても、大丈夫、って…」
みんな来ちゃった。まだ聞きたい事があったんだけど…また今度でいいか。
ってか班長が息絶え絶えだけど、そんなに走ってきたの?まだそれほど時間経ってないからそうだと思うけど…そんな急いでくれなくても大丈夫だったのに。
「もうっ兄さんばっかりアリスといてズルいっ」
「ヘブラスカに会わせなきゃいけなかったからね」
確かにこうやってコムイさんに文句を言ってるリナリーを見ると、見慣れた姿よりちょっと幼いかも…今ならシスコンになる気持ちがよくわかります。
「急に呼び出したりして悪いねみんな。あ、リーバー班長も残ってね」
「俺もッスか」
班長にも話すんだ。
「さて、これから話すことは他言無用で頼むよ」
私が【アリス】じゃないと勘付かれてるのか。妙に緊張した空気の中、コムイさんが口を開いた。