03
明るかった外はもう日が落ちていた。あの居酒屋には何時間いただろうか、おそ松は隣でぐでんぐでんの幼馴染を見つめ思う。今はチビ太がやっているおでん屋にやってきた。話の流れでチビ太がおでん屋を開いているというと名前は行きたい!とすぐにお愛想をして居酒屋を飛び出したのだ、チビ太の場所も知らずに。出て行った名前を追いかけるように居酒屋を出て反対方向に歩いていた名前を引き連れてチビ太の処に行くと名前ははっ倒す勢いでチビ太に抱きついた。何がなんだかわからないという顔のチビ太におそ松は爆笑しながら数年前に引っ越してった俺たちの幼馴染だ、と教えてやった。チビ太が名前の顔をみて思い出したのか笑顔になりとりあえず席にいけとったのは何時間前か。
「名前めっちゃよわい」
「…つよくないだけ、だし」
「それって弱いんじゃないのー」
「うっさいよにーとほんとー!ねえチビちゃんこいつどうにかしてよー!」
「いや、名前も飲みすぎだと俺は思うぞ」
「うわーちびちゃんひどー!確かに酔ってマース!」
その一言を最後に名前はカウンターにばたんと身を伏せた。よく見てみるとふにゃふにゃと幸せそうに寝ていた。あーあー寝ちゃったよと頭をかくおそ松にチビ太は家まで送っていけよと言う。
「えー俺家知らないしー!」
「うそつけ!昔どんだけ名前んち入り浸ってたんだよ!それに名前んちこっから近いだろ!俺だって覚えてるっツーの!」
「じゃあチビ太が…」
「っばーろ!お前が連れてきたんだからお前が責任もて!」
「ういー」
寝ている名前の肩を揺らし帰るぞと言ってもんーんんーと生返事しか返さない名前にため息を吐きよっこらせとおぶる。
「おっも…!」
「…名前にまたこいって言っとけよバローチキショー」
「いわなくても来るでしょ、んじゃまたねチビ太」
「おう!」
チビ太は久しぶりの名前に面じで今日はお代をいらないっと言って金の催促はされずに店を離れられたおそ松。大の男をおんぶして歩く姿は少し異様だ。おそ松はずりおちそうになる名前の体制をよっこらしょと持ち直し白い息を吐く。
「あー寒」
「寒いねー」
「あ?起きた?」
独り言に返事をしたのが誰だかすぐわかったおそ松はその人物を背中から下ろそうと手を緩めるとあろうことかそいつは首を締めんばかり抱きつき断固降りないといった形だ。
「ちょ、名前出る、おでん出る!」
「俺もう歩けない…家までたのむんご」
「はぁ?まじで?」
「真面目に」
「それにこっちのほうがあったかいじゃん。」と顔を近づけてきた名前に確かにと思いつつ自分だけこんな重いものをもって歩くのがとてつもなくしゃくだったおそ松は次回もまたおごってもらう約束を取り付ける。
「えー俺だって学生だよ?常に金欠!」
「ナイキのジャージにアディダスの靴履いてるやつに言われたって信じらんねぇし!それに親医者だし!」
どうせその財布とリュックだって高いんだろう、と思うおそ松。
「まぁニートよりかはあるとは思うけど…おそ松お前も金入ったら奢れよ…!」
「あーまー思い出したらで」
「思い出せ!絶対!」
「はいはい」
そんな会話をしていると見慣れた昔と一切変わらないデカい家がみえてきた。昔と同じく門を開け玄関まで少し距離があるそこを歩いていると名前はリュックに鍵があるからともごもご喋る。玄関前に付き名前を下ろすとリュックを漁り見つけた鍵で扉を開ける。
「おそ松泊まってく?もう外寒くね?」
「あー…帰るわ、まだそんな遅くないし」
「ん、じゃあまたなー」
ばたん、ガッチャン。扉を閉じた瞬間鍵をかけた名前に薄情だーと思いつつ今来た道を引き返す。なにげに取り出したスマホを見てみると先ほどの写真のせいか兄弟からのラインが山ほどあった。家帰ったら質問攻めだろうなぁと思うと少しにやけてくる。お兄ちゃんは構われると嬉しいのだ。← ▽ →
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