理屈抜きで勝負しよう


あんずちゃんと二人で打ち合わせ。二人で煮詰めて方向が決まったので休憩がてらの雑談をする。主なものは学院で行われる来週のテストについて。私を受け持ってくれた先生とあんずちゃんの先生は同じだったこともあり、教えてほしいと言われ問題集を解く。こういう問題有ったなぁ、とか思い出している間に、一つ引っかかった。

「あ。」
「どうかしたんですか?」
「そういえば、去年の一学期期末テストで守沢とテストの点数で勝負しようっていう話になったんだよ。私も守沢もやる気が出なかったから」
「勝負ですか?」
「そうそう。勝ったら食堂のポテト一週間。っていう約束。どうだったかな〜」

夏休みのイベントやら諸々で結局うやむやになったんだよね。テストの成績に記憶は薄い。あれってどうなったんだっけ?そんなことを考えてると、あんずちゃんが去年のこの時期っていうと、サマーフェスとかでしたよね。外部に出て。と言われて思い出した、テストの結果を聞かないまま玲明で一足早く準備をするためにそのまま忘れてしまっていたのだ。

「今からでも勝負を引っ張り出して大丈夫かなぁ」
「卒業してますしね、お二人とも。」
「タダポテト食べ損ねたな。残念。今度聞いてみようかな、あでも。負けてても嫌だしな〜。」
「仲がいいですね」
「色々振り回されたからねぇ。ほら、あのヒーローショーぶっ倒れ沢千秋」

言えば、理解したのかあんずちゃんが「ありましたね、そんなこと」とかいいつつ遠い目をしてる。待って待って、何したのあれは。追求したくないけど、あんずちゃんが青葉みたいに枯れてしまってはマジで問題なので問いかけてみると、まぁ出るわ出るわ問題のオンパレード。極めつけてお前は彼女じゃないけどな。と年下『ちんちくりん』宣言まで聞いて頭を抱えてため息をつきそうになった。ごめん、嘘。ため息は今ついた。

「……ちょっと、マジで用事思い出したわ。」
「先輩!そんな怖い顔して出ていく用事は普通ないですよ!」
「訂正する。再度勝負仕掛けて、あんずちゃんに謝罪会見(もちろん後輩の目の前で)開かせるから!Σb( `・ω・´)」
「そんなかわいい顔文字出しても駄目です!!」

部屋を飛び出そうとする私と、止めようとするあんずちゃん。あんずちゃんがかわいいから頷きたいけど、ボコしたい奴が出てしまった以上飛び出していかねば。計画立てるの上手なあんず、行動して立ち回りのうまい私が去年からの役割分担だったりするので、ほら、実行だよ!
あんずちゃんに言い聞かしてるのか私に言い聞かせてるのかよくわからないけど、とりあえず殴り込みのためにスタプロへと駆け込んだのであった。
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