今度こそ間違わないように


唇に触れた熱がまだどこかじくじくしてる気がする。
しゅーくんは、私の事を砂糖菓子のように大事だと愛してると言葉をくれる。大きな掌で撫でていくその指が酷く優しいし、その優しい手つきから愛しいって言うのが伝わってくる。それがなんだか心の端がくすぐられて嬉しくなっていると、瞼や耳に唇を落としていく。しゅーくんの一つ一つの動作に反応するように心臓がドキドキする。

「しゅー……くん?」
「なんだい、姉さん。」
「ちょっと。顔が近いかな……」
「姉さんの顔がよく見えるよ。」
「えぇっと、その……恥ずかしい、な?」

そう恥ずかしがるところもも愛くるしくて仕方ないね。なんて言いながら、名残惜しそうに人の額を一撫でして離れた。しゅーくんと離れたことにそっと胸を撫で下ろす。あのままずっと続いていたら心臓が破裂しそうな気がして、仕方がない。

「姉さんが息災そうでよかったよ。」
「しゅーくんも元気そうで安心した。ちゃんと食べてる?」
「勿論、しっかり食べてるよ。」

そう言った瞬間にしゅーくんのお腹が鳴った。その音が聞こえて、しゅーくんは、実は。と照れたように、話を切り出した。飛行機に乗った時はひたすら寝ることに費やしていたので、機内食すら食べてないのだ。と言う。
相変わらずの食生活に眉を下げると宗くんは大きな体を小さくするほどしゅんとした。姉さんのご飯が食べたくて、とか言うから怒るに怒れなくなってしまう。大きな体で小さくなっているのがすごく愛らしい。

「じゃ、ごはんにしよっか。前に食べたいって言ってたから沢山作ったの。余ったら冷凍するから、いっぱい食べてね」

綺麗なものだけ食べる。だなんて昔言ってたけど、ちゃんと食べなきゃダメなんだよ。ちゃんと念を押せば、しゅーくんは、昔みたいな顔をしていた。なんだか懐かしくなって微笑ましい。幼かったころのしゅーくんと変わらない同じ人なのになんだか、不思議な気持ちだ。
じゃあ温めてくるね、なんて席を立つ。


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