prologue-age.7
今思えば、マイクロフトの進路はこの頃決まってたんじゃないかな。
どういう経路で、彼にそんなコネクションが出来たのかは知らないけれど。
だって、彼がその日私の家に連れて来た人は、普通の人には見えなかった。
私達にとって忘れられないこの夜の後、
うちの玄関には防犯カメラが付いていたからきっと、そう。
たった15歳の彼は、この頃既に今のような危険な仕事に片足突っ込んでいたんだと思う。
「私の得た様々な力に比べれば、多少の危険など些細な問題だよ。」
と彼は優雅に紅茶のカップを傾けるけれど、
彼は得ようと思えば、こんな影で暗躍しなくたって、お金も権力も得られる人間だ。
英国のみならず、世界を相手にビジネスをして、それを得ることが出来ただろう。
しかし、彼は決めたのだ。若い若い、その歳で。
きっと、脆くて危うい弟を守るために。
彼は、何も教えてくれないけど、きっとそうだ。
Age.7
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