prologue-age.9
決して、彼を貶したいわけではない。
しかし、事実、シャーロックホームズという人間は、
他人の気持ちを読み取ることがとても不得意である。
それは、決して悪意があっての事ではないのだ。
あれほどの観察眼を持ち、一目見ただけで
その人間の氏素性をも暴いてしまう彼が、だ。
そういう人間だから、仕方がない。
他人の気持ちに頭を使っている暇がないほど、
彼は考えることが多すぎる。
しかし、幼い頃からずっと一緒に居たからだろうか。
彼は、何故か私の人生の中で度々、私の一番の理解者となるのだ。
何故か。
Age.9
[*prev] [next#]
|