【キャプ】
「モブなので前世を描いた漫画に描写されていません。でも1コマも出てないってあんまりじゃない?」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14914471)及び「彼氏に内緒でコミケサークル参戦しようとしたんだけど、当日玄関で待ち伏せされて「俺が売り子やる」とか言われて結局付いてこられたんだけど、どんな顔して虎伏本頒布すればいい?」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15076998)の『IFネタ』です。
ちょいちょい下品。ごめんなさい。R15くらいです多分。
何故か植物組1人だけ早く転生してしまった恵と生まれたときから記憶があるロリ椛(夢主)の話。年の差なんと12歳!
恵のキャラ崩壊が更に加速する…!(誰も望んでない)
ロリコン?いいえ椛コンです。
伏黒恵:五条の1つ下、七海・雄と同い年
夢主椛:ロリ
小説内の何処かでもしかしたら足し算引き算間違えてるかもしれないんですけどスルーしてください(馬鹿)
倫理観死滅している恵がロリといちゃいちゃハッピー生活を送る話。各方面から真っ青な顔されてるけど知ったこっちゃねえ。我が道を行く。「も、椛返して…返して…」死にそうな顔の灰原兄姉。誘拐犯かお前は。「身代金?要らないです。欲しいのは椛の人生ですから」やべえ恵。
本作よりIFの方が甘々なのなんなんですかねぇ…。
こちらの夢主、姉を見て育ってないので腐女子じゃないです。
*****
「YESロリ!NOタッチ!!」
「ちょっと何言ってるかわかんないです」
「何言ってるか、じゃねーよ。マジ倫理観死んでるね恵」
「見た目が幼くても中身は椛なので」
「僕、元教え子がちっちゃい子をどろどろに甘やかして手篭めにしてるところなんて見たくなかった。ねぇ流石に手は出してないよね?大丈夫?」
「子供産める身体になるまでは手を出しませんよ」
「そこは成人になるまでとかじゃないんだ…うわ…うっわ…」
「五条さんに引かれるとなんかムカつきますね」
「恵、僕のことなんだと思ってるの?」
「あ」
「うん?」
「キスは手を出した内に入りませんよね」
「んー…ぎりぎり」
「椛のぼせてぶっ倒れたんですけど」
「あ、濃厚なやつね。アウトだよアウト」
「鼻で息しろっていつも言ってるんですけどね」
「日常的にやってるやつじゃん…」
「真っ赤になって涙目になる椛可愛いんですよ」
「聞きたくねー!マジ事案…絵面ヤバ…」
高校3年恵×小学1年椛の同棲()話
誰がどう見ても事案です。本当に.
【地獄の果の光】
地獄を、見た。
遠い昔、愛する人を自分のせいで亡くし、自分から死ぬことも出来ずにひたすら自分の行いを後悔する。周りは辛い過去と決着し、新しい一歩を踏み出しているというのに自分だけ置いてきぼり。縄をぶら下げ、手を掛け、首に…ああ、駄目だ。俺はアイツに命を救われたのだ。アイツの命を犠牲に今の俺が居るのだ。救ってもらったこの命を投げ出すわけにはいかない。
そうやって、地獄の日々を送っていた。送って、そうして終わりが来たはずだったのに。
俺はまた生を受けた。
どうして。なんで。もう終わりでいいのに。
「もっと地獄を味わえ、愚か者め」
そう言われているようだった。いやだ、もう生きていたくないんだ。アイツが、灰原が居ない世界でなんて、生きていたってしょうがない。平和な世界であっても意味がない。地獄ならもう十分味わっただろう。もう終わりにさせてくれ。包丁を手に持ち首に当てる。血が、流れる感覚。「恵!何をしてるの!!」今世では生きている母が叫び声を上げて俺は包丁を、
「恵のお母さん大泣きだよ?あのクズもすごい慌ててさぁ。面白かったなぁ。ま、恵の今の状況みてるとあんまり楽しんでもいられないんだけどさ。…久しぶりだね恵」
「…ごじょう、せんせい」
「ここさー硝子の実家の病院なんだよねぇ。たまたま病院に顔だしてた硝子が緊急搬送された恵見つけて僕に知らせてくれたの。ラッキーだったよほんと」
記憶の中の五条先生より、随分と若い…というか幼い五条先生がそこにいた。
白い天井、固定された首、両手首がベッドに括り付けられて…ああ、そうか。死に損なったか。脱力する。五条先生がそこにいるという事実に驚くより、死ねなかった事実に落胆するほうが大きかった。そんな俺の心情を察したのか、厳しい顔つきで「恵、お前さぁ」五条先生が口を開いた。
「自殺未遂、これは間違いない?」
「…はい。包丁で首掻き切って。結構勢いよく行ったはずなんですけど、案外死ねないもんですね」
「なんで」
「?」
「なんで自殺なんか」
「聞かなくったって、わかるでしょう五条先生」
アイツがいないのに、生きる意味ないでしょ。
そう言うと五条先生は拳を握り、俺に振り下ろそうとした。
「…ッ、恵がそんな怪我してなかったらフルボッコだかんな」
「今、殴り殺してもらっても良いんですけど」
「誰がするかバーカ」
振り上げた腕をゆっくりと下ろし、乱暴に近くにあった椅子に座る。「ハァーーーマジさ、ほんと恵マジさぁ」五条先生は深い溜め息を吐いた。苦労を掛けた自覚はある。こんな性格でも『前』は本当に、俺に良くしてくれた恩人だ。死にたくても、それでも恩人に再会した喜びは表してもいいだろう。ふ、顔の筋肉を緩めた。
「五条先生も、居たんですね」
「おー。ていうか僕[[rb:恵が居るだなんて > ・・・・・・・・]]思ってなかったんだけど?」
「はぁ、それは俺が地獄にでも落ちたと思った、と?」
「いやちげーし。お前今いくつ?」
「…?10歳です」
「俺11歳。成長期まだで全然ちっさいのウケるよね」
五条先生、今は俺の1つ上なのか。…あれ?1歳しか変わらないのは可笑しいだろう。『前』の俺と五条さんの年の差は確か13歳差だったはずだ。
「あんた、なんでそんな遅く生まれたんですか」
「ちっげーよ!硝子も11歳、七海は恵と同じで10歳」
「え」
「お前が早く生まれてきてんだよ」
だから言っただろ、恵が居るだなんて思ってなかったって。その五条先生の言葉に、身体がぞわぞわとする。俺だけ早く生まれてきた、つまりそれが意味することは。ぎぎぎ、拘束されている腕を動かそうとする。チッ、鬱陶しい。その様子に「自殺しねえっていうなら外してやるけど?」五条先生の言葉に「しない」としっかり言葉にした。するり、括られていた手首が自由になる。そのまま、五条先生の腕を掴む。
「元の俺たちとの年齢差は13。今は10歳、つまり」
「そ、悠仁も野薔薇も、勿論椛も順当に行けば[[rb:まだ生まれてない > ・・・・・・・・]。あと3年くらいで生まれてくるんじゃない?」
「あと、3年」
「赤ん坊に会ってもしかたないから、まぁあと5・6年?どうする恵、今死んだらタイミング的に椛と同い年にワンチャン生まれ変われるよ?何度も行けるかわかんないけど」
「リスク高すぎでしょう。やりませんよ」
「そ、よかった」
「ただし3年後、椛が居ないようだったら即死にます」
「思い切りが良すぎるんだよなぁ…もしそうなっても僕は止めないよ。いい加減生き地獄も可哀想だし」
「止めないんですね」
「前といい今といい、恵の人生地獄すぎんだよ。もうそろそろ、終わりでも良いんじゃない?」
命の終わりか、それとも地獄の終わりか。
「本当は面会謝絶だったんだけど、忍び込んだんだよね。見つかる前に退散するよ」椅子から降りた五条先生はそくささと出口へ向かう。
「恵」
「はい?」
「大丈夫。きっと生まれてくるよ」
「…ありがとう、ございました」
「うん、じゃあまたね」
ぱたん、とドアが閉まった。
ぼーっと天井を見る。そうか、まだ生まれていない。生まれてくる可能性がある。
灰原、はいばら、はいばら
「もみじ」
嗚咽が漏れる。また、あえる。確定ではない未来でも『もしかしたら』だけで生きていける。
あいたい、だきしめたい。お前の声を聞きたい。
はやく、はやく
◇ ◇ ◇
パタン、とドアを閉めた。ハー、ほんと死んでなくて良かった。身体の力が抜けて立つのもやっとなくらいだ。恵ってば本当に思い切りが良すぎるんだよなぁ。頭が痛い。3年後椛が生まれてこなかったら本気でヤバいな。大丈夫だよね?生まれてくるよね?マジで頼むよ神様。信じてない神にも縋る。
「って、うわ。禪院甚爾」
「…あ?お前…五条の餓鬼か?」
病室の前の廊下、設置されている椅子に野垂れていたのはいつぞやのクソ野郎だった。当然今世でも恵の父親なんだろう。青い顔を見て「へぇ、今世ではちゃんと父親やってるんだ?」と声を漏らした。
「お前…恵の病室から出てこなかったか…?」
「忍び込んだ」
「…恵は、」
「少なくとも3年は問題ない」
「3年…?」
「そういや奥さんは?」
「…ショックでぶっ倒れて、別の病室で休んでる」
「ありゃりゃ、そりゃあ…お大事に」
息子がいきなり包丁で首掻き切ったらそりゃあショックで倒れもするよな。恵ママ本当にお疲れ様です。
よいしょ、っと禪院甚爾の隣に座る。「なんで隣に座るんだよ」という視線に「知りたいこと、あるでしょ?」とにっこり笑った。
「そういえばさー、アンタも奥さん亡くして自暴自棄みたいになってたんだよね。恵ってばそういうところ似なくて良いのにさぁ。まぁぶっ壊れ方は全然違うけど」
「どういうことだ」
「アンタが死んで、アンタの言葉通り恵は俺の好きなようにした。つまり禪院じゃなくて俺の保護下ね。マジで優秀だったよ。『十種影法術』持ち」
「相伝じゃねえか。しかもSSRかよ」
「呪術師にするには申し分ない才能だったから僕がそのまま育てて。高専は15歳からだから中学は普通の学校に通わせて…そこでさぁ、見える子に出会ったわけだよ。見えるだけじゃなくて術式持ち。明るくて良い子で、ちょっと中学で捻くれてた恵も結構絆されてさぁ」
「…なぁ」
「何」
「俺は何を聞かされてるんだ?」
良いから黙って聞いてろよ。
そんでさ、恵とその子付き合うことになって。津美紀が…津美紀憶えてるよね?忘れたとか言ったらぶっ殺す。ああ、憶えてる?そっか。津美紀がさぁ、喜んでお赤飯なんか炊いてさあ。恵の真っ赤な顔思い出すと一生笑える。
そんでさ、恵が僕に相談して、その子も高専に通わせることにしたんだ。ちょっと血筋的に…ああいや、どっかの呪術師の血筋とかじゃなくて。一般の出だったんだけど兄がね…元高専生で、死んじゃった子なわけよ。俺の1個下の後輩。兄ちゃん呪霊のせいで死んだのに高専に通わせて良いんかなとは考えたんだけど、恵が「俺が守るんで」って一点張り!あん時の僕爆笑したなぁ。ほんと、笑ってばっかりだったのになぁ…。
…ああ、想像ついた?恵の彼女…もう名前言うね、灰原椛っていうんだけど、死んじゃったんだよね。しかも恵を助けて。え、何?なんか降霊術で降ろされた記憶ある??…渋谷じゃん。そう、そん時にさ…恵、自爆覚悟の馬鹿やらかしてさ、瀕死になったところを椛に助けられて…逆に椛が死んで。
もうお察しでしょ?事件は一件落着!とんでもない犠牲を払ったが世界は平和になりました〜!…その後、恵病みに病んでさ…自殺はしなかった。できなかった。「椛が救った命を投げ出すわけにはいかない」って。毎日毎日死んだような目をしてさ。もう殺してやったほうが良いってくらい。僕が殺してやろうかと思ったけど、椛の顔がちらついて、無理だった。
地獄のような日々を過ごして、それで終わって今があるわけだ。アンタはいいよね、前世の奥さんとまた巡り会えて。でも恵は1人、地獄の延長線上に居る。
「…はぁ、なるほど。絶望からの自殺ってことか。3年ってのは?」
「年齢が合わないって話。僕と恵の年齢差前世では13歳差だよ?なのに今は1歳差だ」
「まだ椛ってヤツは生まれてねえってことか。生まれるのは3年後」
「そーいうこと!」
「生まれてくるのか?」
「…そーいうこと言わないでよ。生まれてくるさ絶対」
「根拠は?」
「恵も大概だけど、椛も恵が大好きだからね!」
「へーへー。お熱いことで。…13歳差か…」
「愛があれば年の差なんて問題なしでしょ…うん…13歳差…」
…しん、と静まり返る。中々、なんだよね。うん。
「…いつか、餓鬼連れて「俺の嫁」って言いに来る恵に備えるわ…」
「あはは、ウケる」
椛の16歳の誕生日に「俺の嫁」と言って伏黒親子に紹介する未来があることを、俺達はまだ知らない。
16歳と28歳は中々に事案だよね。
笑い話では済まないレベルのことを仕出かす恵が居るのだが、それももう少し未来の話だ。
[newpage]
【七海健人は頭が痛い】
「…あの、伏黒くん」
「なんですか、七海さん」
七海健人そりゃあもう頭痛が酷かった。何故か?原因は目の前に座り穏やかに珈琲を飲む同い年の少年のせいである。中学2年にしては大人びていて、儚げに微笑む彼は破壊力がある。…そう、破壊力が。机の上、1枚の写真に視線を落とし、とろりとした目で笑う伏黒恵くん。写真には1人の赤ん坊が写っている。その赤ん坊は最近生まれたばかりの私の同級生であり、親友でもある灰原雄の妹の灰原椛であった。
前世で伏黒くんの恋人であった椛さん。何故だか今世では伏黒くんが私達と同じ年に生まれたが為に、かなりの年の差になっている。そう、12歳差。
神よ、恨むぞ。どうして前世と同じ年で生まれ変わらせなかったのか。
「ありがとうございます七海さん。俺、灰原のお兄さんとは面識ないので、いきなり妹さんの写真をくれだなんて言えなくて。…ああ、これから仲良くしようと思います。1年の時はクラスも違って中々接触出来なかったですし、2年で同じクラスになれてよかったです。外堀から埋めようって思ってるんで」
「…伏黒くん」
「それにしても、無事に生まれてきてくれてよかった…椛」
「伏黒くん」
「もみじ、もみじ」
聞いちゃいねえ。
頭痛が更に酷くなった。誰か助けてくれ。あと逃げてくれ灰原、外堀を埋められるぞ。
五条さんに「恵がだいぶアレなんだけど、もうどうにも出来ないから適当にあしらって!じゃないとこっちがヤバいから!」と親指立てられたときは「何の話だ?」と思ったが、これはヤバいやつだ。五条さんに育てられたとは思えないほどに礼儀正しく真面目だった彼が、こうもまあ闇落ちしてしまった原因は。
「七海渋谷で死んだでしょ?椛も死んじゃったんだよね」
理解。もうそれだけで理解した。天を仰いだ。
そして今日、灰原から「椛が無事生まれたよー!七海にも写真あげる!」と赤ん坊が写った写真を押し付けられた。いや、流石に要らない。と思ったがまあ一応…とファイルに挟んでおいてその日の放課後、伏黒くんに捕まった。にこにこと笑顔で「少し、いいですか?喫茶店でも行きましょうか」なんて、ええ、笑顔ではあったんですが目は笑ってなかったです。
「椛の写真、ください」
「……」
ほんと、たすけてくれ。
頼りたくはないが五条さんに電話した。「あー…うん、ガンバっ☆」ブチ切られた。もうあの人には頼らないと心に決めた。丁度家入さんが喫茶店に入ってきて目があったので「助けてください」と目で訴えたのだが、視界に伏黒くんを入れた瞬間勢いよく目をそらされた。先輩全員クソだ。
写真は渡した。
「赤ん坊の椛も可愛いですね」
「…えぇ、そうですね」
「本当は、今すぐ会いに行きたいんですけどね」
「…」
「でも、まだ俺は中学生ですし」
「…?はあ」
「椛を問題なく養えるくらいになってから、迎えに行きたいなと思ってるんです」
それ誘拐じゃないですよね?とは聞けなかった。
珈琲を一口、全く味がわからなかった。
「まだ、俺が椛に会えるのは先だと思うので写真もらえて本当に良かったです」
「…喜んでいただけて、何よりです」
「他にも貰ったり撮ったりしたらくださいね」
「………」
「七海さん?」
「…………ハイ、わかりました」
しばらく一方的に伏黒くんが椛さんの話をして、ただひたすら私はそれを聞くだけ。「今日は本当にありがとうございました。奢りなんで、七海さんゆっくりしてください」と伝票を持って伏黒くんは席を立った。そのまま会計を済ませ、出ていく。それを見送ってから家入さんがこちらに席を移す。
「どんまい」
「…ほんっと、助けてくださいよ…」
「無理だって。伏黒をどうにかできるのってもう椛くらいしか居ないって」
「赤ん坊の写真を愛おしそうに撫でる伏黒くんを正面から見る私の心情」
「だからどんまい」
「胃が痛い」
「椛がある程度成長するまで続くぞ」
「変わってください」
「やだよ。灰原でも連れていけば?あの底抜けの明るさで空気軽くなるっしょ。椛の話も聞けて一石二鳥」
「私要らないじゃないですか」
「そうできたら解放されたってことだよ」
「…彼、外堀産める気満々ですよ」
「いいじゃん、どうせ椛は伏黒に捕まるんだから」
どうしてあなた達はそう投げやりなんですか。「え、何?伏黒が小学生の頃に包丁で首掻き切って自殺しようとした話でも聞きたい?」なんて言われて空を仰いだ。
◇ ◇ ◇
数年後のとある日の話
「ねぇ七海…ほんと、助けて…」
「ッどうしたんですか」
「伏黒が「妹さんを俺にください、絶対に幸せにします」って椛抱えて家に来た…」
「……椛さん、今いくつでしたっけ…?」
「今4歳……」
うわあ、と声が漏れた。
[newpage]
【そうしてもう一度】
七海さんと灰原のお兄さんと仲良くなれて本当に良かった。中学を卒業し、同じ高校に進学し、残念なことにクラスが別になってしまってもこうやって交流があるのは良いことだ。七海さんが何やら言いたい顔をしているが俺は首をかしげる。兄さんが頻繁連絡をくれるお陰で合法的に椛の写真を手に入れることができる。赤ん坊のときに比べてだいぶ成長した椛の姿をみて顔が綻ぶ。「お、椛チャンだいぶ成長したじゃねーか」覗き込むように写真を見る親父をグーで殴る。普通に受け止められた。クソ。
「一応聞くが、隠し撮りではないよな?」
「兄さんから貰った」
「そうか…しれっと兄さんって呼んでねえか?」
「間違ってはいないだろ」
「気が早すぎじゃね?」
まぁ確かに一理ある。まだ椛も4歳だしな。「言葉にすると…ヤベえな」手で顔を覆う親父。「愛に年齢は関係ないだろ」というと「お前からそんな言葉が出ると笑えるんだが、実際問題1ミリも笑えねえ…」なんて言われた。元々笑うところなんて無いだろ。
「実際の椛チャンはどうなんだよ?」
「アンタが椛って呼ぶな」
「嫉妬深いと嫌われんぜ?で、どうなんだよ」
「会ってない」
「は?」
「まだ実際には会ったこと無い」
ドン引きされた。
そう、俺はまだ椛に会えずにいる。中学から株を始め、いい感じには稼いでいるのだがまだまだ椛を幸せにするにはまだまだ足りないだろう。椛には幸せを全部注ぎ込みたいのだ。
「…お前何、写真だけでヌいてんの?幼女の写真で?」
「殺すぞ」
「喘ぎ声、たまに聞こえてんぞ」
「殺す」
「これ俺悪くねえだろ」
…生理現象なんだから仕方ないだろ。あと俺がロリコンみたいに言うな、椛だからだ。他の子供には一切興味はない。ああ、でも椛と俺の子だったら男でも女でも可愛いだろうな。またドン引きされた。
「お前一度会ってくれば?」
「なんで、」
「これ以上期間開けたら、邂逅一番誘拐してきそうだし」
「しねえよ、俺をなんだと思ってんだ」
「紛うことなきヤバい奴だよ。今の時点でもやべェし一回会って発散してこい」
家をつまみ出された。なんなんだまったく…。然し親父の「一度会ってこい」という言葉に頭がぐらぐらする。…会いたい、会って声を聞いて抱きしめたい。抑えつけている欲望だ。ふらり、足が動く。なんとなく、椛がいそうな方向へ。
そうして行き着いた先は小さな公園だった。だれも、居ない。俺は公園にある小さなベンチに腰掛けた。空を仰いで「椛、」一言零す。
「なぁに?」
随分と幼い、でも聞き覚えがある声が聞こえた。ぎぎぎ、油が切れた機械のように首を動かす。そして、目線の先に、いた。随分幼く、写真で何度も見た俺の唯一。手を伸ばす。その手が届く前に、小さな両手が俺の手を掴んだ。
「やっと会えた、恵くん」
「も、みじ」
「恵くん前は私のこと灰原って呼んでたのに、椛って呼んでくれるようになってる」
「、本物?」
「本物だよ!ねえ、恵くん」
思いっきり抱きしめて欲しいな。そう、泣きそうに笑った椛に咄嗟に両腕を伸ばす。両膝を着いて、小さな椛を抱きしめた。壊れないように、壊さないように優しく。
「恵くんも、ちゃんと本物だぁ…う、うあああッ!また、また会えた…!」
「椛、ごめん、ごめん…俺が、お前をッ」
お前を殺したのは俺だ。俺はお前に会う資格なんてないのに、それでもごめん、俺はお前を手放せない。もう、絶対に手放さない。ボロボロと涙を零す椛の頬に手を当てる。
「いいよ、だって恵くんのせいじゃないもの。私が、私のやりたいようにしただけ。…きっと、恵くんにはつらい思いをさせちゃったね」
「…だいじょうぶ、だ」
「全然大丈夫そうじゃないなぁ…ごめんね、ほんとうにごめんなさい」
「大丈夫だ」
だってまたこうやって会えて、触れることが出来るのだから。
「椛、もう一度俺と一緒に生きてくれ。この先ずっと、死ぬまで」
「っ、うん!いっしょがいい!恵くんと!」
死ぬまで、ずっと一緒だ。
◇ ◇ ◇
「椛、お前の家何処だ」
「えっとね、あっち」
小さい椛を腕に乗せ抱きかかえる。「ふふ、恵くん大きい」小さな腕が俺の首に回る。
「恵くんだけ随分成長しちゃったねえ」
「五条さんの1つ下だからな」
「五条せんせぇもいるの!?七海さんはお兄ちゃんの友達だから居るの知ってた!」
「俺も、兄さんの友達だぞ」
「えーしらなかった!」
「俺が椛を養えるぐらいになるまでは、会うつもりなかったからな。悪い」
「う、ううん?やしな…?」
「家、ここか?」
「ぅえ、あ、うん。ここだよ」
インターホンを鳴らす。スピーカーから「…あれ、伏黒?」と兄さんの声が聞こえた。ちょっとして、玄関のドアが開く。
「どうしたの伏黒…って椛?」
「兄さん」
「う、うん…?兄さん?」
「妹さんを俺にください、絶対に幸せにします」
「は?」
[newpage]
【あいしてる】
18歳×6歳
同棲()している。とても事案。
R15くらいなのでご注意
くちゅり、艶めかしい音が響く。「ひ、ぅ」か細い声と漏れる息。真っ赤に熟れた顔に頬を緩め「もう一度」と俺は椛の小さな口に食らいつく。小さな舌を甘く甘く噛んで、とろけて。
「ぅん、はぅ」
「もみじ」
「ぅああ」
「飲んで」
「ぁ、う」
「飲め」
俺の唾液が椛の口に流れ込む、溺れそうになっている椛に微笑んで、椛の口を抑える。「うー」とくぐもった声を上げごくりと喉が動いた。スス、と人差し指で椛の喉を撫でる。はくり、必死に酸素を取り入れようとする口にもう一度口づける。かぷり、噛まれた。
「しんじゃうぅ…」
「死なねえよ、死なせない」
「めぐみくんのばかぁああ!おぼれるかとおもったあぁあ」
「溺れる、か。いいな」
「ばかあああああ!」
ぽかぽかと小さい手で叩かれる。ああ、可愛いなと抱きしめると「反省して!」と怒られる。「はいはい」と適当に返し、椛の首に舌を這わせる。
「反省する気!ゼロ!ひ、うにゃあ!」
「…お前、可愛すぎるだろ」
「痕付けた!ぜったい付けた!」
「虫除け」
「しょ、小学生に虫除けは必要ないよ!」
「幼女趣味がいるかもだろ」
「それは恵くんでしょ!ロリコン!」
「子供が好きなんじゃなくて椛が好きなんだ」
「…う、ぐぎぎ」
それは、ずるい。とか細い声の椛にクツクツと笑った。
「うー、スキンシップが激しすぎるぅ」
「男子大学生の性欲舐めんな」
「……あぅ」
勃っているものを押し付けると、更に顔が赤くなった。「…それは、だめ、です」弱々しい声に「分かってる」と返した。流石に突っ込んだら壊れる。というか、そういうことは椛が子供を産める身体になってからと決めている。
「あんなにえっちいきすするくせにぃ」
「キスはセーフだろ」
「セウト!」
「どっち」
「う、セーフ」
そうか、と笑いもう一度キスをする。ごり、と椛の身体に押し付けるソレが気持ち良い。
「…ど、どうするの、それ」
「適当に抜く」
「…えっと、その…うん」
「どうした?」
「す…すまたでも、する?」
ひゅ、と喉に変な息が漏れて次の瞬間ごほごほと咳き込んだ。「め、恵くん…」と椛が背中を擦るがぞくぞくする。マジやめろお前。くそが。
「う、うう。する?」
「し ね え !」
「挿れないからセーフ、」
「アウトだ完全にアウトだ!」
「恵くんの判断基準飛び飛びだよぉ…」
押し付けてるくせにぃ!という言葉にウッと息が止まり椛と少し離れる。
「べ、別に離れて欲しいわけじゃないよ」
「…くそ、」
「ご、ごめんなさい」
「違う、椛は悪くない」
「いや、うん…あのね…」
前世、私達手を繋ぐくらいしかしなかったプラトニックなお付き合いだったじゃない?でも、やっぱりお年頃でしたし…そういうの、ちょっと…興味あったり…うん。今だって記憶があるから、ちょっとそういうのにも引っ張られているっていうか…ね?
そんな椛の言葉に俺は手で顔を覆った。
「…前世意気地なしで本当に悪かった…」
「うぇ!?ち、ちが!そうじゃなくて」
「、でも今は無理。しない」
「う、うん。だよね」
「少しでも手を出したら多分止まれないで最後までやる」
「…お、おおう…」
「抱き殺すとか笑えねえ」
「うん…わらえない…」
しん、と空気が静まり返った。「…ちょっと、抜いてくる」「…いってらっしゃいませ」トイレに向かった。
「いやもうほんと、空気読めなくてごめんなさい」
「…読める空気じゃなかったからな」
「…生理、くればおっけー?」
「…聞かないでくれ…」
「…ふ、ふふふ、狼狽える恵くん面白い」
「おまえなぁ」
「あーあ、はやく大人になりたいなぁ」
[newpage]
伏黒恵
この世界では五条の一つ下、七海と灰原(雄)と同い年で転生する。
五条に会うまでは絶望、会ってからは一つの希望を胸に生きる。そして椛の誕生を聞いて死ぬほど喜んだ。12歳差は全く気にしていない。
あんまり病んでないように見えてやっぱり病んでる。
断じてロリコンではない。この世で唯一愛する椛がロリだっただけ。そう、それだけ。
高校卒業を前に椛と同棲()を始める。度々灰原兄姉に「椛を返せ―!」と言われる。首をかしげて「なんで返さなきゃいけないんです?」とか言ってくる。やべえやつ。椛も特に帰りたいとは思っていないので灰原兄姉は泣きながら帰る。
倫理観がクソ。かと思いきや一線は越えないようにしている。極稀に椛に煽られるけど歯を食いしばって耐える。
割と童顔なので高校生椛とデートしててもそれほど違和感が無かったりする。職質は受けない。
灰原椛
恵の12歳差で生まれる。物心ついた時にはもう前世の記憶があった。恵くんに会うの楽しみだなぁ、沢山謝らなきゃ。それで、また一緒に生きるの。純粋無垢。
小学1年でもう恵と同棲を始めることにびっくりする。でも幸せ。
悩みは毎日毎日やらしいキスをされること。そんでもって勃ってるのに自分は何も出来ないことにもやもやする。いや、アンタまだ小学生だから。超事案。
なんだかんだで恵の良いように育てられていることに気づかない。光源氏計画。
16歳の誕生日で即籍を入れる。
腐女子じゃない。
五条悟
恵の1個上の先輩。希望を与えた人。
恵を死なせないために、ありえる可能性を教えた。その通りになってよかった!と喜んだは良いがやべえ事案になった。そっかー12歳差かー…。愛があれば問題無しだね!考えることを放棄した。
七海健人
頭と胃が痛い。可哀想。
灰原雄
友達だと思っていた恵に酷い裏切りをされる。え、外堀埋めるために俺と友達になった?嘘でしょ?もう伏黒なんて信じない。妹返せ!
伏黒甚爾
自殺未遂をした恵の背景を知り、ちょっと同情する。
その後の恵×ロリの絵面に爆笑。そして真顔。うちの息子やべえな…?
[newpage]
「…ご、五条先生!?」
「あ、悠仁じゃん。野薔薇も!久しぶり〜!」
「久しぶり!わー!先生…変わらんね?」
「あの変な目隠しは無いわね。あんなの付けてたら変質者だもの」
「失礼だなーもー」
「それより聞いてよ先生!伏黒と灰原見つからないんだよ!」
「恵ならあそこに居るよ」
「……あれ?なんか」
「伏黒、デカくない?」
「僕の後輩〜!」
「えーーーー!?」
「はぁ?マジ?年上?」
「そ、28歳。今度結婚するんだよ」
「結婚…って灰原…とだよな?」
「それ以外ないでしょ。でも、随分遅いじゃない。もう三十路近いのに」
「仕方ないよ、結婚出来る年まで待ってたんだから」
「……ん?」
「……は?」
「椛今度16歳の誕生日迎えるの。それで即結婚」
「…ちょっと待て。伏黒は28ってアンタさっき言ったな?で、椛は16?私達と同い年?」
「ちなみに恵と椛の交際歴は12年だよ」
「じゅう…に…。えっと、16から12引いて…」
「4…歳…?」
「……」
「……」
「事案じゃない!!あんのロリコン!!」
「事案だよねぇ…いや、ほんとどうしようも無かったんだって…。あとロリコンじゃなくて椛コンだよ。椛しか愛さないもん」
「じゅ、純愛…だね?」
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