礼拝堂の真っ正面に奉られていた銅像。
その像を探ぐると、いくらもしない内に隠し通路が見つかった。
「明かりよ!」
真っ暗い闇が続く通路に、リナさんが放った明かりが辺りを照らす。
「…………うわぁ」
「これは随分とサビれてるわねぇ」
「こんな所に居ても始まらん、行くぞ」
周りを見渡すアメリアさんとリナさんにそう告げると、ゼルガディスさんはさっさと奥へと進みだした。
「あ、ちょっと待ちなさいよゼルッ!! 抜け駆けする気っ!?」
その後を追いかける彼女達を見て、帰っちゃダメかな……と切実に思う。
まぁ、帰ったからと言ってどうなるものでもないのだが……。
こうなってしまえば仕方ない。
私は意を決してリナさん達の後を追った。
すると。
少し進んだところで彼女達が立ち往生しているのが見てとれた。
「どうしたんですか?」
「見ての通りよ」
「…………」
言われて見ると、そこには3つの扉が左右正面に佇んでいる。
「1つずつ潰していくのは時間の無駄ね。手分けして探しましょ!!」
「そうですね! それじゃあゼルガディスさん行きましょうッ!!」
「ぉ、オイッ!?」
リナさんの提案に、アメリアさんはさも当然と言うように、ゼルガディスさんの腕を引いて真っ正面の扉の奥へと消えていった。
そして次いでリナさんが、
「ガウリイ、あたし達も行くわよっ!!」
「あぁ!!」
勢い勇んで左の扉へと消えていく。
ここに来て、私は後悔した。
残されたのは、言わずと知れた私とゼロスさん。
それに右側の扉。
「………………」
新参者に一番怪しい方をくっ付けますか……。
そうですか……。
「それじゃあ僕達も参りましょうか」
「…………はぁ」
ニッコリ微笑むゼロスさんに、私はただただ気の無い返事を返すのだった。
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