「リナさん!?」
「……だ、大丈夫ですか?」
突然の事に、アメリアさんと私は彼女へと声を掛け……───けれど。
何か思い当たる節があったのか、リナさんは急に立ち上がるとガウリイさんの頬を思いっきりつねり上げた。
すると不思議な事に、数秒後にはリナさんの頬が誰かに摘まれた様に伸びたのだ。
それを確認したリナさんは次にゼルガディスさんへと飛び掛かり、そして誰かに蹴られた様に彼女の身体は吹き飛んだ。
「リナっ!?」
「リナさんっ!!」
「大丈夫ですかっ?」
「おれは何もしてないぞっ!?」
壁へと激突したリナさんを見て、ゼルガディスさんは慌てた様子で断言する。
その言葉に、リナさんは起き上がりながら力無く答えた。
「……わかってる」
そう、確かに彼は何もしていない。
それはこの場に居る全員が見ていた。
にもかかわらず、リナさんは吹き飛ばされたのだ。
「……一体何が……」
呟く彼女に、答えたのは彼。
「どうやら、変な術を掛けられてるようですねぇ」
「え?」
優雅に足を組み、カップを傾け椅子に座るその人物は、皆の視線が集まると、「や!」と笑顔で短い挨拶をした。
「ゼロス! お前、いつの間にっ!!」
「変な術って何よ?」
彼を警戒するゼルガディスさん。
それに対しリナさんはいつもの事と諦めたのか、ゼロスに尋ねた。
すると彼は「……おそらく」と呟いてから飲み物を一口すすり、一呼吸置いてから勿体ぶって答える。
「───呪いではないかと」
『呪いっ!?』
その言葉に、皆の驚きの声が重なった。
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