「そうですわね! ゾアメルグスター様っ!!」
『うむ、さすが我がシモベ……』
「はい!」
『そうとなれば……』
「行くわよーッ!!」
目を輝かせて一人芝居をしていた彼女は言うなり、リナさんへと掴みかかる。
頬を掴み、びよーんと伸ばされた彼女の痛みは、呪いを受けマルチナさんへ───そして。
「やったわねーっ!?」
負けじとリナさんも彼女の髪を引っ張るが、それすらも自分へ返ってきているようで。
「……愚かな」
「まるで子供の喧嘩ですね」
呆れるゼルガディスさんの言葉に、私も苦笑するしかない。
「いい加減に呪いを解きなさい!」
「お前を倒してからよっ!」
「強情女ッ!!」
「何よ洗濯板っ!!」
「何ですってぇッ!?」
「何よッ!!」
低レベルな争いの中。
マルチナさんの言葉がリナさんの逆鱗に触れ、彼女の手の中には光球が生み出される。
「決着つけちゃるっ!」
「げ、魔法ッ!? それは危険過ぎますッ!!」
「そんな事よりコイツをぶちのめすッ!!」
怒りで我を忘れたリナさんが、アメリアさんの言葉に耳を傾けるはずもなく。
「行くわよおぉっ!?」
「め、目が怖いんですけどおぉッ!!」
「コレは痛いよぉ? 火炎球っ!!」
「嫌あぁあああぁぁぁーっ!?」
───かくして。
リナさんの放った攻撃呪文により、悲惨な戦いは幕を閉じたのだった……。
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