「みんなっ!!」
「リナッ!」
「リナさんっ!」
駆け寄るリナさんに、ガウリイさん達も明るい表情を浮かべる。
少し離れた場所ではクリストファさんが、フィリオネルさんの無事に感激していた。
「あ、兄上……良くご無事で」
「おぉ! クリストファか……うん?」
だが、感動の再開も束の間。
辺りにどよめきが走った。
フィリオネルさんが突如、宙に浮き出したのだ。
「な、何じゃこれはっ!?」
「フィル殿下は頂いていくぞ」
どこからともなく聞こえてきたのは、紛れもなくカンヅェルの声。
と、同時にフィリオネルさんの体を、魔力の雷が襲った。
「ぐあぁっ!!」
「父さんっ!?」
気を失い、力なく項垂れるフィリオネルさん。
その後ろから現れたカンヅェルは、フィリオネルさんを人質に取り、笑みを浮かべた。
「……カンヅェルっ!!」
リナさんの非難の声に、カンヅェルは意にも介さない。
───そして。
「ふっふっふっふっ……この男を助けたくば、我々の前から、けして逃げるな」
「くっ……」
「ふっふっふっふっ……」
笑い声だけをその場に残し、カンヅェルはフィリオネルさんと共に姿を消したのだった。
あとがき
───……やがて歯車は速度を上げ、終焉へと向かい始める。
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