「あの、お二人が見た壁画ってコレじゃないですか?」
彼女達の言葉に思い当たる節があった私は一冊の本を手に、あるページの挿絵を二人に見せた。
そこには宝珠をもった4体の竜神の絵が描かれている。
「あ、コレですコレ! ですよね? ゼルガディスさん」
「あぁ、間違いない。壁画の絵と同じだ」
やはりそうか。
「……だが」
「はい?」
「お前さんその本どこから取り出したんだ?」
…………………………。
「言われてみりゃそーよね?」
「荷物は聖堂に置いてきましたし……」
ゼルガディスさんの言葉に、リナさん、アメリアさんがコチラに注目する。
そしてガウリイさんまでもが、「どこに持ってたんだ?」と不思議そうに尋ねてきた。
それに対し私は、僅かに視線をそらし、ぽつりと呟く。
「…………ガウリイさんとゼルガディスさんのエッチ」
───と。
そんな私の言葉に一体何を想像したのか。
二人は予想以上に慌てふためいた。
「えっ? えぇっ!?」
「なっ、おれはそんなつもりで言ったんじゃあ」
「じゃあ……どんなつもりで言ったんですか?」
握った手で口許を隠し、潤んだ瞳でジッと彼らを見つめると、二人は更にうろたえる。
「い、いや……だからそれは……」
「えっとそれはだなぁ……」
「ちょっとガウリイ! ゼル! ユウに謝んなさいよっ!!」
「そうです! 乙女の秘密を暴こうなんて悪ですよっ!!」
先程まで同じく疑問を投げかけていたリナさん達にまで責められ、更に二人はタジタジになった。
……うーん。
冗談だったんだけどな。
少しばかり遣り過ぎたかもしれない。
慌てて謝ってくれるガウリイさん達に、私はちょっぴり罪悪感にさいなまれる事になったのだった。
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