「きゃあぁっ!!」
大量の水が押し寄せ、咄嗟に避けたリナさんは事なきを得たが、マルチナさんは避けきれず、吹き飛ばされてしまった。
まぁ……それと言うのも、身動きの取れなかったリナさんが、マルチナさんに鳩尾を食らわせたのが原因なのだけど。
「ほぉ、避けましたね。しかし避けていると二人が苦しむ事になりますよ?」
エヴィアは意地悪く笑うと、手の平を握り締めた。
すると、ゼルガディスさん達を取り巻いていた水が、彼等の身体を締め上げる。
「ぐあぁっ」
「ぁあっ」
「ゼルガディス! ……この卑怯もんっ」
「いきますよ。避けてはいけませんよ?」
エヴィアはどこか楽しそうに言うと、リナさんに向かって攻撃を仕掛けた。
一直線に襲い来る水の攻撃。
普段の彼女なら簡単に避けることが出来たであろうそれも、ゼルガディスさん達が捕われの身である以上ままならない。
凝縮された水がリナさんの身体を吹き飛ばす。
「ぐっ!」
「リナッ!!」
「リナさんっ!!」
しかし、それを悠長に見ている場合ではなかった。
エヴィアは私達を一瞥すると、再び水を操り、
「あんた達もっ!!」
「どわっ」
「うわっ」
「きゃあっ」
迂闊に手を出すことが出来ない以上、なす術なく受けるしかない。
私の身体は後ろへと吹き飛び、そして───。
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