皆さん随分と自分に正直でいらっしゃる……。
私は先程の出来事に、深い溜め息を吐いた。
そしてようやくリナさん達に追い付いた私は疲れを滲ませ、
「お待たせしました」
壁画の前で待っていたリナさん達に声をかけると、彼女達はこちらを振り向き、そして固まった。
「これが宝珠ですね」
「ってそれは良いんだけど……」
「はい?」
額に汗しつつ、リナさんは後ろの『それ』を指差した。
「それ、どうしたのよ」
差し示した先には私を後ろから抱き締め離さないゼロスの姿。
「一体何があったんだ?」
「私が聞きたいくらいですよ」
ガウリイさんに肩を竦め答えると、彼女達は顔を見合せた。
「そんなことより、扉開けてみませんか?」
「良いけど……あんたはそのままで良いの?」
「良くないですけど気にしない事にしました」
「いや……まぁ、良いなら良いけど」
「確か左から地水火風の順に並ぶんでしたよね?」
先程の本に書かれていた事を確認し、リナさんに問う。
「それじゃあたしは火で行くわね」
「私は風にします」
「てな訳で、ゼルは地、アメリアは水をお願いね!」
「あぁ」
「わかりました!」
「っておいおい、良いのか? ゼロスを放って置いて」
さくさく手順を決めていく私達に、ガウリイさんが困惑気味にゼロスを見やる。
「ユウが気にしないって言ってるんだから良いんじゃない?」
「それは……まぁ、そうだが」
「何より、ゼロスなんかよりもお宝よっ!! お・た・か・らっ!!」
「………………」
「それじゃあ、チャッチャと終わらすわよっ」
言って彼女は呪文を唱え始める。
ガウリイさんは最早なにも言わず見ているだけ。
リナさんにこれ以上の進言は無意味だと悟ったのだろう。
見るとアメリアさんとゼルガディスさんも呪文を唱え始めていた。
私も急ぎ呪文を紡ぎ、私達は唱え終ると視線を交わせ頷きあう。
───そして。
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