私の力ある言葉と共に風の矢は放たれ、宝珠へと吸い込まれた。
リナさんとアメリアさん、それにゼルガディスさんが放った魔法も同じく、それぞれの目標に吸い込まれていく。
すると宝珠は光を成し、壁画は地響きを立て動き出した。
「さぁて、お宝さん待っててねーっ♪」
「……リナさん嬉しそうですね」
気合い充分のリナさんを見て、私はポツリと呟いた。
その囁きを聞き付けたリナさんは、コチラにくるりと振り向くと、人差し指をビシッと突き付け言う。
「あったり前じゃないっ!! 何てったって伝説のお宝『異界黙示録の写本』が手に入るかもしれないんだから! こぉれでテンション下がるって方がおかしいわよ!!」
嬉々としてそう宣言する彼女に、私は思わず目を丸くする。
「あ……あの……今何て?」
「へ? コレでテンション下がるって方がおかしいわよ?」
「いえ、その前……」
「あったり前じゃない?」
「そうでもなくて」
一旦そこで言葉を切り、私は真っ正面からリナさんを見て言った。
「……『異界黙示録の写本』って言いませんでした?」
「言ったけど……あれ? ユウに言ってなかったっけ?」
聞いてませんて。
私は苦笑しながら答えた。
それにしても……。
宝探しとは聞いていたが、まさかリナさん達の探し物と私の探し物が一緒だったとは……。
と言うことは、あの地図に書いてあった場所はココだったのか。
「まぁそんな訳だから、見つけても山分けは出来ないんだけど」
ポリポリと頭を掻くリナさんに、私は微笑み答える。
「中身さえ解れば私は構いませんよ」
「なら良いんだけど。それじゃ行きましょうか!」
そう宣言してリナさんは新たに出現した部屋に勢い勇んで進みだし、私達はその後ろから付いて行った。
まぁ……ゼロスは未だに私の後ろに引っ付いたままだったりするのだが……。
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