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どがっ!

ガーヴの攻撃によって岩壁へと激突するゼルとアメリア。

それでも彼女の方はゼルに抱きとめられていたお陰で直ぐに身を起こし……。



「ゼルガディスさん……っ!? ゼルガディスさんしっかりして!!」



アメリアの悲痛な叫びがあたしの耳に届く。

ガーヴから受けた傷の所為か。

それとも叩き付けられた衝撃の所為か。

ゼルの周りは血で赤く染まっていた。



「これで分かったろう? いくら正義を気取ってみても、所詮、圧倒的な力の前では無力なのさ。ふっはっはっはっはっ!」



嘲笑するガーヴ。

あたしはミルガズィアさんに手を挙げ、もう大丈夫であることを伝えると、立ち上がり呪文を唱え始めた。

本日二度目の神滅斬(ラグナ・ブレード)を。







───悪夢の王の一片(ひとかけ)

世界(そら)のいましめ解き放たれし

凍れる黒き虚無(うつろ)(やいば)



ゼルとアメリアの傍らを、一歩、また一歩と歩みを進めながら。

ガーヴを睨みつけながら。



我が力 我が身となりて



あたしの所為で皆を巻き込んでしまった事実は変えられない。

でも───。



共に滅びの道を歩まん

神々の魂すらも打ち砕き───



神滅斬(ラグナ・ブレード)っ!」



この借りはきっちり返してやろーじゃない!

力ある言葉に、あたしの手に虚無の刃が現れる。



「くっ……!!」



剣を制御するだけで、あたしの精神力がぐんぐん吸い上げられて行くのが分かる!

長引かせる訳にはいかない。



「でも、あたし達に残された術はもうこれしかない! あたしは……」



ガーヴの前で剣を構え、



「あたしはこの一撃に、全てを賭けるっ!」



言ってあたしは駆け出した。



「てぇやあぁあああっ!!」



闇の刃を振りかぶり、ガーヴへと切り掛かる!

その一撃を受けるべく、ガーヴは赤い刃を構え───そして。

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