「火柱が派手に上がってましたし凄い殺気を感じましたので、てっきり盗賊同士の争いかと思い仲裁のため様子を窺おうとしたら……」
「いきなり爆煙舞をぶち込まれた」
「前からの知り合いに?」
「酷い話ですよね」
シルフィールさんの説明にゼルガディスさんが、そして何故か居るマルチナさんが、さらにアメリアさんが、じと目でリナさんを見る。
「エヘヘヘ……あたしはまた盗賊の残党とばかり……ごめんね?」
「信じられませんよね……」
「ん゛?」
ボソリと呟くアメリアさんを、リナさんはギロッと睨みつける。
が、どうやらこのシルフィールさん相当心が広いみたいで、
「いえ、わたくしも不注意でしたから……」
と微笑みを浮かべると、さらりと言ってのけた。
しかし、それも束の間。
「ところでリナさん……」と前置きすると、今度は不思議そうに辺りをキョロキョロと見回し始める。
「ガウリイ様の姿が見えないようですけど……まさかリナさん、誰かに安く売ったんじゃ!?」
「あ、あのねぇ!!」
「じゃあ光の剣を奪って、ガウリイ様は川に流したとか!?」
「どういう目であたしの事見てんのよ!?」
どうやら彼女、ガウリイさんの事も知っているらしい。
しかも敬称から察するに、少なからず彼の事を想っているのが見受けられる。
そんなシルフィールさんは、リナさんに詰め寄ると、ガウリイさんの居場所を問い詰めた。
「それじゃあ一体どうしたんですか!?」
「が、がが……ガウリイは……」
「ガウリイ様はっ!?」
「ガウリイは……冥王フィブリゾに攫われちゃった……てへ」
彼女の剣幕に額に汗しつつも、誤魔化し笑いを浮かべ、後ろにハートマークがつかんばかりに告げるリナさん。
それを聞いた途端、シルフィールさんは卒倒した。
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