「………………」
しばらく歩みを進め、振り返ってもゼロスの姿が見えなくなった頃。
私は働かない頭で地図を見ていた。
先程までの賑やかさは何だったのだろうと思うほど辺りは静まり返っている。
消失感を感じると同時に、けれど……どこかホッとした部分もある。
あれ以上彼女達と一緒に居たら、それこそ本当に辛くなりそうで。
たった数日の出来事なのに……。
「………………」
はぁ……ダメだ。
頭が全然働かない。
気が抜けたのだろうか?
それとも彼女達の元気の良さに当てられたのか。
どちらにせよ、このまま地図を見ていたところで先に進めそうもない。
私はボーッとする頭で地図を仕舞い、顔を上げた。
───とその瞬間。
視界がグラリと揺れる。
「───っ!?」
何とか持ちこたえようと慌てて地面を踏み締めるのだが。
それは完全に失敗だった。
雨にぬかるんだ地面に足を取られ───
私の意識はその場に倒れると同時に、闇へと落ちていった。
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