う……ん?
胸が苦しい……。
と言うか、何か妙に身体が重い。
「……んー……」
眠たい頭で思考を巡らすも、意識は夢と現の境を行ったり来たりで考えはまとまらず。
私は再び眠りに落ちて行く。
すると、ス……ッと冷たく柔らかいものが左の頬に触れた。
何だろう……気持ち良い。
そしてそれはペシペシと私の頬を叩き、起きろと促している。
でも私はまだ寝ていたい……。
何も考えたくない。
まぶたが重い。
怠ける思考が脳を占めてゆく。
けれど優しい促しは尚も続き、私はやっとの事で目を開け……。
「……?」
一番最初に目にしたのは紫色した二つの水晶。
それが段々近づいてきて、次いでおでこに柔らかく冷たい感触。
誰かを彷彿とさせる紫。
微睡みながらそれが誰なのかを思い出そうと瞳を閉じ、
次の瞬間。
───私の意識は別の場所へと飛んでいた。
あとがき
昏睡。
夢と現の狭間で。
ALICE+