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けれど、それも数瞬の事。



「……まぁ、おそらく他人の空似か何かでしょう」



結局。

苦しいながらも私はそう答えた。



「でもあたし達5人ともよ?」

「そう言われましても……」



私には覚えが無いのだから仕方ない。

それに───。



「もしリナさん達に前にお会いした事があったら、絶対に忘れないと思うんです」



リナさんは超が付くほどの有名人。

アメリアさんは王族。

ゼルガディスさんは合成獣。

ゼロスさんは胡散臭げな神官。

そして一番平凡に見えるガウリイさんも、いろんな意味で忘れがたい。

もし彼女達に出会っていたとしたら、まず忘れないだろう。

それに何より、会えるはずが無いのだ。

それは───絶対に。



「皆さん個性的ですから。忘れろと言われても無理な話ですよ」

「ま……まぁ、そう言われてみればそうよね」



おそらく心当たりがあり過ぎたのだろう。

その説明に、リナさんは苦笑しつつ納得してくれた。



そうして、この話は他人の空似という事で一応の収まりをみせた。



けれど……。

5人が5人とも会ったことがあるかもしれないと言うのはどういう事なんだろうか?





やっぱり何かの間違い……。

よね?

















あとがき


それは雨降る日の話。

過去と未来の話。

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