久しぶりに着いた大きな街。
最近野宿が続いた所為か、リナさんはこの街に4〜5日滞在しようと皆に提案した。
もちろん、異界黙示録の情報を集める為と言うのもあるだろうが。
その日はゆっくりと休み、昨日、一昨日と情報を探し、特にコレと言った物も事もなく訪れた4日目のお昼過ぎ。
明日、朝一で街を出る為に旅に必要な物を買い足そうと宿を出ようとしたところで彼に声を掛けられた。
「どちらへお出かけですか?」
「ん? ちょっと買い出しに行こうかと」
「ご一緒しても?」
「うん」
言って私達は並んで歩きだす。
「何を買うんですか?」
「んー? 携帯食とか諸々……」
「野宿が続きましたもんね」
「お陰で大分慣れてきたけどね」
「虫にもですか?」
「……………………それは言わないお約束」
うんざりしながら恨めしげにゼロスを見ると、彼は苦笑しながら視線をそらした。
「でも、それで思い出したけど、結界に使う道具……って、ゼロス?」
必要な物が増え、その旨を伝えようとしたが、ゼロスは他に気を取られているらしく、私の話を聞いていない。
一体どうしたと言うのか。
確かこの街に入る時にもゼロスは何かに視線を奪われていて……。
何となく気になり、彼の視線を無言で追うと、そこには一組の男女が歩いているのが見てとれた。
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