雨……。
雨…………。
雨………………。
『………………』
雨が降りだして3日目。
私達は未だに教会に足止めされていた。
食糧は保存食でまかなっているので問題無いのだが、どうにも先程から居心地が悪い。
リナさんは相変わらず饒舌だし、アメリアさんはその話にツッコミと言う名の合いの手をいれ、ゼルガディスさんに至っては少し離れた場所で壁に寄りかかって座りながら瞑目している。
けれど、話の合間にちらちらとコチラを窺う様な視線と、イライラしたような雰囲気は隠しようもない。
どうやら、何か隠し事があるらしいのだが……。
これは何かありそうだな。
そう思いつつも、話の区切りがついた所で私は気付かぬ素振りのまま立ち上がった。
「どこ行くんだ?」
「隣の部屋に本が置いてあったはずなので読書でもと思いまして」
不思議そうな顔をしているガウリイさんにそう答え、私は彼女達から離れ、礼拝堂の奥へと歩みを進める。
隣の部屋へと続く扉を開けて中に入ると、後ろから安堵するような気配が窺えた。
その事に、やはり何かあるのだろうと思いつつ、私は目についた適当な本を物色し始める。
ペラペラ……と捲り、大して興味を惹かれる記載もないままに本を閉じると別の本に手を掛け、再度捲る。
「………………」
何冊かそれを繰り返し……ふと、捲っている途中に気になる挿絵を見つけ、私はその本を手に近くの椅子へと移動した。
積もっている椅子の上の埃を払ってから腰掛け、文章に目を通し始める。
───それからしばらくして。
礼拝堂からリナさん達が話している気配がし始めた。
声がひそめられている所為で何を話しているのかは解らないが……。
まぁ、私には関係の無い事である。
私は彼女達の会話が終わるまで適当に時間を潰すことにした。
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