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「まず契約の石の在りかだけど、さっき思い出したの。魔族は精神生命体。力の強い魔族は好きな姿をとれる」



にもかかわらず、セイグラムは仮面をしていた。

どうして仮面をする必要があったのか。

顔を隠す為?

───答えは否。

魔族の彼が顔が気に入らないとか、顔を隠す為に仮面を付けるとは思えない。

何となく、とかお洒落の為とか言われたらそれまでだけど、それはありえないだろう。

と言うか違って欲しい。

切実に。

話しは逸れたが、では何故彼、セイグラムは仮面を付けていたのか?

それが大切な物だからではないのか?

魔族が大切にする物とは……。



「そう考えた時に、セイグラムが付けてる仮面こそが『契約の石』なんじゃないかなと」

「ではハルシフォムさんの目的については?」

「彼の部屋で、途中で書かれなくなった日記を見つけたのよ」

「日記? 彼のですか?」

「いいえ。女の人の……」



リナさん達へしたのと同じ説明をし、けれど彼女達には言わなかった推論を述べてみる。

何故、日記は途中までしか書かれていなのか。

何故、書かれなくなったのか。

何故、彼が持っているのか。

何故、彼は不死を求めたのか。

街の人達を人体実験すると言う危険を侵してまで───何故?



「それらを全て総合すると答えは一つ。日記の彼女は何らかの理由により命を落とし、彼はその彼女を生き返らせようとしている」

「成程、見事な推理です」

「ちなみにゼロスの目的について聞かなかったのは、今のところ敵じゃないと思ったから」

「何故です?」

「わざわざリナさんに不死の契約者を倒す方法を教えに来たから。その理由だけで充分でしょう?」



まだ裏に何か隠してるでしょうけどね。

そう肩を竦める私に、ゼロスは「実に良い読みです」と満足そうに頷いたのだった。

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