ようやくユウがリナ達に追い付いた時には、彼女達は既にソフトクリームを食べ始めていた。
「ユウさんは食べないんですか?」
ソフトクリームを買う素振りを見せないユウを不審に思い、ゼロスが問い掛ける。
「……ソフトクリームって苦手だから」
「嫌いなんですか?」
「……そうじゃないけど」
チラリとリナの手元を見たユウは曖昧に呟いた。
それを見たゼロスは一人で店へと入って行くと、手に二つソフトクリームを持って現れた。
「はい、どうぞ」
「……でも」
「嫌いじゃないんでしょう?なら水分補給も兼ねて食べて下さい。僕の奢りです」
にっこり笑って差し出されては、断るに断れない。
躊躇う内にもソフトクリームは溶けて行き、
「あぁ、早くしないと溶けちゃいますよ!」
「う…うん」
急かされてユウは思わずソフトクリームを受け取った。
「……いただきます」
「どうぞ」
ゼロスに見られている中、彼女はペロリとひと舐めする。
「……美味しい」
「それは良かったです」
この暑さの中、ソフトクリームの冷たさが内から体を冷やしてくれる。
ユウはその後もペロペロとソフトクリームを堪能していた。
その様子を見て、ゼロスも安心した様に自分のそれを食べ始める。
が、この行動がとんでもない事態を引き起こすとは夢にも思っていなかった。
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