『……ソフトクリームって苦手だから』
その意味を理解するのに十分も掛からなかった。
「あ、垂れてますよ」
「え?」
「あぁ!そっちも垂れそうです!」
「……っ……」
ゼロスは既に食べ終わり、アメリアは二つ目を、リナとガウリイにいたっては三つ目を食べようしているのに、ユウはまだ一つ目のソフトクリームを食べていた。
『ペロペロと舐めている姿が可愛い』
そう思ったのは最初だけ。
なかなか減らないソフトクリームと格闘しているユウを見てゼロスは嫌な汗を掻き始めていた。
「…………」
この炎天下、舐めるより溶ける方が明らかに早い。
溶けたソフトクリームがコーンを伝い、ユウの手を汚して行く。
反対の手に持ち替え、手に付いたそれを舐め取るユウ。
伏し目がちにソフトクリームを舐める様は妖艶さを醸し出し、それを目にした面々はゴクリと生唾を飲み込んだ。
何だかいけない物を見ているような気分だ。
ユウはペロペロと自分の指を舐めていくが、その間にもソフトクリームは溶けて行き、次から次へと伝い落ちる。
結局反対の手も同じ運命をたどり、もはやユウの手はベトベトだった。
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