「うっ、うーん」
兵士さん達に粗方回復呪文を施し終え、一息ついた頃。
ワイザーさんが小さく呻きながら、目を覚ました。
「お、気が付いたようだな」
「……一体何が?」
意識を回復させたものの、状況を把握できていない彼に、ゼルガディスさんが口を開く。
「あんたは魔道戦車の爆発に巻き込まれて気を失ったんだ」
「そうか……それじゃあ、あれからどうなったっ!?」
「爆破犯ならリナ達が追っていった」
「っ!?」
その簡潔な説明に目を見開き、驚くワイザーさん。
……はて?
そんなに驚く事だろうか?
爆破犯を捕まえるのが目的なのだ。
追いかけるのは当然である。
それとも爆破犯が捕まっては困るような事でもあるのか?
未だ本調子では無く、ゼルガディスさんに肩を貸してもらいながら砦の外へと移動するワイザーさんを見ながらその真意を測りかねていた───その時。
づどごぅおおおおおおんっ!
地響きと共に空が紅く染まる。
「どっひぇええええっ!?」
「これは竜破斬か!?」
「それにしては規模が……」
言って、ふと思い出すのは前に来た時の事。
その時リナさんは魔力を増幅させる呪符を手に入れていたのだ。
これはおそらく、魔力ブースト版の竜破斬。
その威力は街を半壊させたものの比では無く───
爆発音が収まった後に見た先。
先程まであった山が、ひとつ丸々消滅していた。
あとがき
でたらめ。
めちゃくちゃ途轍もなく並はずれ。
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