「何なんだコイツはっ?」
うん、何なんだろうね、本当に。
ポコタさんの怒れる疑問に、私は声も無く同意する。
見れば私の頭に着地出来なかったポコタさんは、今度はアメリアさんの頭の上に陣取り、ビシッとゼロスに指を突きつけていた。
「まぁ、あたしの便利アイテム5号よ」
「ご、5号……」
「1号から4号ってのは誰の事を言ってるんだ?」
答えたリナさんの言葉に、ゼロスが何とも言えない顔をする。
まぁ、人物の説明として適切ではないけれど。
更にゼルガディスさんが不機嫌そうに尋ねるが、勿論そんな事言うまでもないだろう。
苦笑しつつもそのやり取りを見つめていたら、私達の思いを丸ごと無視したリナさんが、ポコタさんへと囁いた。
「やめときなさい、手に負えるような奴じゃないから。アンタにもあたし達にも」
「は?」
「ただ一人を除いて、ね」
「…………」
言って何故かコチラを見るリナさん。
何ですか、それ。
その言い方だとまるで私の手には負えるようじゃないですか。
今まさに手に負えなくて、硬直していたって言うのに。
視線を逸らしゼロスを見やれば、彼はそ知らぬ顔で指をフリフリ振って、意味ありげに笑みを浮かべている。
私の耳にも届いた囁きは、おそらくゼロスも聞こえていただろうに。
否定も肯定もせず、皆の反応を楽しんでいる。
それを見た私は、どっと疲労感が押し寄せて、一つ息を吐き出した。
これ以上この話をしていても仕方ない。
取りあえず、話を先に進めよう。
「えーと、取りあえず話を元に戻しましょう」
「そうね、説明してもらいましょうか? アンタの故郷の事」
「……わ、わかったよ」
説明を求めたリナさんに、ポコタさんは観念したかのように頷いた。
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