アンナチュラル/中堂2
「”中堂系41歳彼女できた”に一票。」
思い立ったように東海林が声をあげた。彼女が急に話し出すのは今に始まったじゃない。
いつもなら聞き流すけど、今回は内容が内容だった。
「なーにー?急に。」
くるりと椅子を東海林のいる方向に回す。またいつもの冗談話だろうと思っていたら、驚くことに東海林の表情はいたって真面目だった。
「だってあの人最近変じゃない?」
「いつも変だけど。」
「最近あの人家に帰ってんのよ!あの!365日ラボで生活してる中堂さんが!」
「マジで!?」
前に中堂さんの家にお邪魔したことがあったけど、とても生活できそうな空間ではなかった。
「実は僕も見ました。帰り道、ケーキが入ってそうな箱を持って歩く中堂さん。」
すっ…と六郎が会話にまじる。
「六郎まで!そういえば確かに最近クソとかバカとか汚い言葉が減った、ような?」
ていうか、ケーキと中堂さんって…。
「一人でケーキって柄じゃないでしょー!」
「いや、それ私も今思った〜!」
東海林と心が通じたらしい。
一通り三人で笑ったあと、しばらくしてシン…と空気が冷え切った。
「東海林…そこから導かれる結論は?」
「女ができた!それしかないでしょ。」
「だよね〜。」
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