太陽と影と再会する






朝5時。

私は烏野高校にいた。朝5時に。
早朝練てほんとの早朝だなんて誰が思うだろう。問題児2人はともかくとして、先輩たち優しいよなあ、付き合ってあげるなんて。

観に来ていいよ、と昨日菅原センパイから許可をもらっているので体育館シューズに履き替えてから、控えめに体育館の扉を開く。ボールの音と、バッシュの音が聞こえると、幾分か私の頭も冴えてくる。



「おはようございます…!」

「おーきたきた、おはよう」

「な゛っ、あ、て…天使ちゃん!!」

「「?!」」



ぐるっと4人の顔がこちらに向く。
菅原センパイ以外は見事に全員びっくり顔だ。

田中センパイはともかく、翔陽くんに会うの久しぶりだし、飛雄くんにも進学先伝えてなかったからなあ。



「おひさしぶり、です」

「はえっ、みすず…!」

「おま、え…なんで…ここに」

「はい!お話はまたあとで、時間が無いなら練習しよう!」



ぱちん、と手を叩くと不服そうにしながらも練習を再開してくれる。



「ほう、神崎さんの言葉は素直に聞くのね」

「さすが天使ちゃん」





◇◇◇



「おい」

「…飛雄くん」



他の部員に見つかる前に撤退しているところ、飛雄くんに呼び止められる。



「なんで烏野にいるんだよ」

「だめなの?」

「っいや、そうじゃなくて……なんで教えてくれなかったんだよ」

「それは」

「みすずー!!」



パタパタと後ろから走って来た翔陽くんが私の目の前に並ぶ。

あんまり変わらない目線と、きゅるんとした瞳が可愛らしい。なんか……わんちゃんみたい。



「あの、その…ほんとに烏野に、来たんだ…!」

「うん、翔陽くんも」

「(なんでコイツが知ってんだ)」

「マネージャー!やるの!?」

「あー…うんと、悩み中かな」

「えっ!なんで…他になんか部活決めてんの?!」

「ううん、そういうわけじゃないんだけど」

「じゃ、じゃあ!」

「おい日向、さっさと残りの時間の練習行くぞ」

「あっ!おい待てよ…!」



翔陽くんの質問から助けてくれたようなタイミングに相変わらず優しいなあ、と苦笑いがこぼれる。



「みすず」

「なに、?」

「お前が今誰に期待してようが知らない。でも俺はお前に必ず期待させる。烏野に来たなら尚更な。だから見てろよ、近くで」

「!」



行くぞ、と翔陽くんを引き連れてグラウンドの方へ行ってしまった。

…マネージャーかあ。
まあ、問題起こして入部届突き返された人に言われてもねえ。



「もう期待してるのに、じゅうぶん」




太陽と影と再会する


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