澤村大地は寂しがる
一体、どうしてこんなことに。
田中のジャージを洗いに行ってくれたみすずが帰って来たと思ったら、なんか青城のジャージ着てるし、青城の選手に連れられて歩いてるし、なんかそのまま青城の監督のところに連れて行かれてるし!
武田先生と話し始めたので、様子を伺いに行くと、なんか全員着いて来た。
「あ、澤村くん!青城はマネージャーさん居ないみたいだから、神崎さんがお手伝いしてくれるとのことでした!」
「え゛っ……あ、ソウデスカ」
「練習試合受けてもらいましたしね」
「でも!なんで!青城のジャージ着てるんスか!」
「さあ…なんでだろう?」
「ちょっと萌え袖で可愛いのが逆にイラつく!!」
「天使ちゃん取り返さねぇとなァ…!」
ギッと嫉妬で燃え上がった目線を青城に向ける部員たち。喧嘩は売るなとさっき散々言ったけども。
俺も、うちの子取られたんじゃあ、黙っていられないな。
「おい国見。煽ったみたいになってんぞ、お前のジャージ」
「いや、岩泉さんも同罪ですよ」
「あっれェ、みすずちゃんだ」
「烏野に行ったんだな〜」
「はい、実はそうなんです。今日はお手伝いでこっちにお邪魔します!」
「青城に学校見学って言って潜入してた見返りだな」
「監督ー、そこは本当にすみませんでしたってば〜!」
「お、おま、なん…えっ、烏野に、え、影山追っかけて?!」
「金田一、そのくだりさっきやったから」
「俺はやってねーし!知らねぇから!」
「勇太郎くん後で話そうね」
「えー、みすずちゃん可愛い!絶対青城の白ジャージの方が似合ってるよ!」
「秀センパイは相変わらずですね」
なんであんなに青城に馴染んでるんだみすずは…!
中学時代からの知り合いとは言え、違和感が無さすぎやしないか…?入部早々、他校のマネージャーとして連れて行かれるなんて主将としては寂しいぞ…。
「帰って来たら、ぜってー俺のジャージ着させる」
「ハァッ?!俺のだし!」
「お前の着ても萌え袖になんねーだろうがボケ」
「じゃあツッキーのでもいいよね?」
「うるさい山口」
「そこは龍センパイに譲りなさい」
「誰のでも良いけど、早く終わらせてみすず回収してくれよお前ら」
「「「オッス!」」」
澤村大地は寂しがる
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