音駒メンバーとご挨拶





ドリンクやタオルの準備を終えて、救急セットやテープ類も確認したので、後は名前覚えタイムに費やそう。

背番号でも良いんだけど、色んな学校見てるとさすがにごちゃごちゃになって来るので、ご挨拶がてら、なるべく名前と顔を把握したい。研磨くんと黒尾センパイは、もういいとして。



「今日はよろしくね、俺は3年の海信行。ポジションはウイングスパイカーです」

「俺は…まあユニフォームでわかると思うけど
3年リベロの夜久衛輔。よろしくな、えっと…神崎さんだっけ?」

「はい!あ…苗字で呼ばれるのが苦手なのでもし良ければ名前の、みすずの方で呼んでもらえると嬉しいです!」

「じゃあ俺も衛輔って呼んでー!」

「俺はちょっと恥ずかしいから苗字でおねがい」

「ハイ、衛輔センパイと海センパイ!よろしくお願いしますっ」

「俺は俺は??」

「くろーセンパイ」

「てつろーセンパイ」

「黒尾センパイ」

「悪化した!!!」

「えっなに、黒尾お前嫌われてんの?」

「嫌われてませんー!警戒されてるだけですー!!」

「ほとんど同じじゃない?」

「(やっくんタイプでショ)」

「(うん、カワイイ。黒尾グッジョブ。)」

「(まあ俺もタイプなので狙ってます)」

「(はあ?!俺を推してくれる流れだろ今のは!)」

「大丈夫ですか?あのお2人は」

「うん、気にしなくていいから次行ってきな」



なにか小声で争い始めた衛輔センパイと鉄朗センパイを横目に、海センパイが優しく見送ってれたので、少し離れてアップしている研磨くんたちのところに向かう。

研磨くんの頭も派手だなって思ったけど、もう1人派手な人いるよなあ、モヒカンの。



「研磨くん!」

「みすず」

「はうっ……あ、ふ、ふわふわ系…!!」

「ふわふわ系……?」

「気にしないで。こっちは山本猛虎、ウイングスパイカー。で、こっちが福永昭平、ミドルブロッカー」

「よろしく、ホームシック」

「ホームシック……?」

「福永おもしろいでしょ」

「…ああ!なるほど。じゃあ昭平センパイと、えーっと…虎センパイ?で、いいですか??」

「いーよ」

「なっ、なま…そ、う……え゛っ、天使……?!」

「天使じゃないです!!!」



この既視感、虎センパイは龍センパイに似てるんだ。

発言まで似てるんだけど、一体どういうことなの。最初は仲悪そうだけど、後で心の友的なやつになるパターンのやつだこれは!!



「あとは、1年の犬岡走、ミドルブロッカー」

「よろしくお願いシャス!」

「芝山優生、リベロ」

「よ、よろしくお願いします…!!あの、さっきから何をされてるんですか?」

「試合の記録をつけるのに、皆さんの特徴とか書き込んでます…って、優生くん同学年だから敬語要らないよ〜」

「う、うん…!」

「スゲーっ!まだアップしか取ってないのに、利き足とかバレてる」

「偵察って…本気のやつだったんだねみすず」

「ちなみに研磨くんは監督の目を盗んでサボりがちってもう書いてあるよ」

「え゛」

「フッフッフ」



猫又監督が楽しそうに笑っていらっしゃる。

いちおじいちゃんと仲良しだって言ってたから、猫又監督も良い人なんだろうなあ。お隣で観戦できるなんて嬉しいなあ。



「みすず…!」

「? どうしたんですか衛輔センパイ」

「俺、グーで勝ったから!!」

「はい……?」

「んっ」

「「「「あぁああー!!!」」」」



ふぁさっと何かに包まれる。
その瞬間、烏野コートから叫び声が聞こえて来た。



「音駒の臨時マネなら、音駒のジャージでしょ!」

「くぅーッ、ジャンケン負けたっ!」



肩に掛けられたのは、衛輔センパイの赤いジャージかな。

黒尾センパイとのジャンケンはたぶん、どっちのジャージを私に着せるか、だと思うけど…なんでそんなに必死になるんですか。まあ黒尾センパイのよりは、衛輔センパイのジャージの方が良かったですが。



「そんなしょーもないことで争ってる場合じゃないでしょ」

「なんだよ研磨ァ〜、本当は自分のが良かったってか〜?」

「誰もそんなこと言ってない」

「え、研磨も?研磨もライバルなの?」

「なんの」

「またまたぁ、素直になっちゃいなさいよ」

「クロ、怒るよ」

「確かにあの研磨が、自分から部員の紹介してたもんな」

「あの、よく分かりませんけど、早くアップ済ませてもらえますか?」

「「「ハイ」」」

「フッフッフ、良いマネージャーだな」




音駒メンバーとご挨拶


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