「その矢をお兄ちゃんたちに!!」
「奇跡を信じて!!」
「信じよう」「奇跡を」
アグモンとガブモンの制止の声が聞こえる。しかし、彼らはもう決意していたのだ。その表情は凛々しく、澄み渡っていた。
「怖いか?」
「怖くない。っていったらうそになる」
「実は俺もだ。俺が逃げないよう、しっかりつないでいてくれ」
「俺の方こそ頼んだぜ」
勇気と友情が、彼らを包み込む。
二人は笑っていた。そうして、ゆっくり力を分け与えるように手を繋いだ。
「大丈夫。みんなの心を、ひとつに――」
小さなともしびが、光と希望を見つめた。
「キセキよ!!」
「起きろ!!!」
二匹は矢を放つ。それは、一寸の狂いもなく、矢は太一とヤマトの胴体を射抜いた。
「大丈夫。みんなの心が、ひとつになる。…“私”の中の欠けた光は、あなたたちに――」
瞬間、目を覆うほどの眩い光がさえぎる。それは今まで見たどの光よりも尊く、そして温かいものだった。
その時、“私”の中で、誰かが振り返った。その人は、その光を受けて、やがて、ほほえんだ。
17/08/06 訂正
14/12/26
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