―このままだと、空やミミちゃんさえも。
それだけは、絶対に、させてはならない。力を込めて、ペンダントを握り締める。兄から譲り受けたそれは、妙な暖かさを帯びていて、己へ力を注いでくれるようだった。
( おねがい、 )
太陽が彼女を照らし続けていた。青い空、白い雲、そこから差し込むまばゆい光。すべてを導き出すように、その光は、ただ彼女に輝きを生ませる。
「っ」と、デスメラモンの動きが止まった。ついで、彼女たちの耳に、大きな羽音が聞こえた。見上げれば、そこには、太陽のもと、カブテリモンが飛んでいた。
「カブテリモン!」
「太一と光子郎くんだわ!」
デスメラモンは己を縛り付ける言葉を打ち払おうと、首だけで空を見上げる。そこには確かに、カブテリモンがいた。あれはおそらく、己の敵――すなわち選ばれし子供たち。
守人の願いは、彼らの動きを制御する。動きはままならないが――「ヘビーメタルファイヤー!!」バッと口から放たれた蒼い焔は、真っ直ぐカブテリモンに向かって飛んで行ったが、デスメラモンの動きは制御されたままなので、交わすことは容易かった。しかし、その代わり、高熱の炎はタワーに命中し、耐熱であろう鉄骨でもいとも簡単に溶かされてしまった。
「うわっ、倒れる!!」
「カブテリモン、支えて!!」
溶かされてしまった一部により、バランスを崩したタワーは、傾き始めた。急いでカブテリモンがタワーを支え、何とか難は逃れることができた。
「みんな纏めて燃やしてやる!!」
少しずつ自由を取り戻してきた体は、更に蒼い炎で身を包み込んだ。大きな唸り声は、天高く響き、空へと溶け込んで行く。「そうは――」太一が身を乗り出し、デジヴァイスを掲げた。「させるか!!」アグモンも同じように、身を乗り出した。
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