「エンジェモン!!」
「テイルモン…っ!」
ただ泳ぐだけ。それだけだというのに、その行為だけだというのに、少し触れただけでも、触れてすらいなくても、成熟期のデジモンたちの体は吹っ飛ばされていった。あるモノは突撃されて、あるモノは尻尾で叩き付けられて、あるモノは噛み砕かれそうになり。力の差は歴然だった。
「私に適うものか」
メタルシードラモンは笑う。無力で非力な彼らを、それはそれは、高らかに。
「なんで…!?八対一なのよ!?」
「メタルシードラモンは究極体デジモンです!いくら八対一でも成熟期ではかないません!!」
子どもたちは倒れ伏した己のパートナーに労わるように寄り添う。光子郎の言葉に愕然とした。
「究極体だって!?」
「なんでいきなりそんな強いのが出てくるんだよ!?」
「ッ八神君、ヤマト君、早くグレイモンとガルルモンを!!」
鋭い栞の声が飛んでくるが、その隙を与えないと言わんばかりにメタルシードラモンは「留めだ!アルティメットストリーム!!」そう高く咆哮するとともに、彼の先端から青い光線が放たれ、まともにその衝撃を受けた地面は粉々に破壊され、子どもたちも風圧に耐えきれず次々と宙に浮いた。急いでデジモンたちはそれぞれのパートナーを守るように包み込んだ。―守らなければ。その思い、一身で。
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