やぶさかデイズ

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D+S / mp100 / Minor
BIZARRE DREAM
弾丸論破サーチ

トパーズを壊したい

 幼なじみってのは不思議なもんで。

「おっす仗助。おはよー」
 
 こうして家を訪ねてくるのも。
 
「暑くなってきたねえ。……仗助、今年も年中学ランで通す気?」
 
 今みたいに隣で歩くのも。
 全部当たり前みたいになる。
 
 そのことにありがたみを感じるようになったのはいつからだったろう。中学に上がった頃は、仲のいい女子ってことで周りにからかわれたりしたっけ。恥ずかしかった気もするが、名前は変わらず『幼なじみ』でい続けた。疎遠にならなかったのはそのおかげなんだろうな、とぼんやり思う。
 じゃあ、もどかしく感じるようになったのは、いつからなんだろう。
 
 
 
「ん……?仗助」
「おわ、承太郎さん。なにしてんスか、こんな朝っぱらから」

 承太郎さんはトレードマークの帽子に手をやって、ちょっとな、と返す。関係のない人間の前で調査がどうのとは言えないのかもしれない。名前のほうはと言うと、見慣れない大人に動揺しているようで、俺と承太郎さんを見比べるようにキョロキョロしている。
 
「こいつ、俺の幼なじみの名前っす。こっちは承太郎さん。俺の……………………親戚」
 
 さすがに甥と紹介するのも気が引けて、嘘ではないが誤魔化した。そんな俺を見て承太郎さんは少しだけ笑ったようだった。
 
「あっ名字名前、です!はじめまして」
「ああ。空条承太郎だ。……これから学校か?」

 挨拶もそこそこに俺に尋ねる。そっす、と返すと、承太郎さんは背を向けてから「気を付けていってこい」と片手を上げた。

「び、びっくりしたぁ……仗助より背高い人なんているんだ……」
「そりゃいんだろー」

 名前の反応に笑う。たしかに、いきなりあの大男が目の前に現れたら動揺するものだろう。康一もそんなことを言っていたような気がする。だが。

「……かっこいい……」 

 小さく零したその言葉には、首を縦に振るわけには行かなかった。
 思わず振り向いたが、決して自分の聞き間違いではなかったのだとその表情が証明していた。

「……いつまで見てんだよ。置いてくぜ」
「あっ、ま、待ってよ」

 一刻も早くその場から離れたかった。いや、名前を、あの人から離したかった。
 先を行く俺を放って承太郎さんのところへ行く、なんて最悪の事態にはならなかったことに、少しだけ安堵した。登校中だから、当たり前なんだけど。

「ね、仗助ってまだ身長伸びてる?」

 俺の心中なんて知らずに、顔を覗き込んでくる。それを避けるように車道のほうを向きながら肯定すると、「じゃあ、空条さんくらいになるのかなあ?」なんて楽しげに笑う。紹介したのは自分なのに、その口が承太郎さんを呼ぶのは気に食わなかった。

「あ、あれ億泰くんじゃない?」
「ほんとだ」

 いつの間にか覗き込むのをやめていた名前の視線を追うと、言う通り今まさに校門をくぐろうとする億泰の背中が見えた。

「億泰ーーっ」

 友人の存在はそれだけで少し心を軽くしてくれるらしく、素直に呼びかけることができた。不良らしく背中を丸めたまま、人相の悪い顔がこちらを向く。てっきりいつものようにヘラヘラと「よォ」なんて言うものと思っていたが、億泰はポケットに手を突っ込み、大股歩きで寄ってきた。

「仗助ェ……こりゃどういうことだ?」
「あ?どういうって何が」
「この状況のことだろがァ!!なんで女子と二人で仲良く学校来てんだ!?」

 顔をこれでもかと近づけて怒号を発する億泰。この距離でその声量はさすがに勘弁してほしい。

「なんでって、名前のことは前に紹介したろ?」
「おう、名前先輩だろ。あ、ハヨーッす」
「おはよー」

 名前は名前で慣れてしまったのか、億泰を怖がることもなく挨拶を返している。

「わざわざ呼び捨てで呼びやがって……アテツケか!?おれへの!?」
「なわけねーだろ。幼なじみなんだから、こんくらいフツーだって」

 キョトン、とした顔で、オサナナジミ、と繰り返す。今度は名前のほうに首を向けて、オサナナジミ?と傾げる。俺と名前の両方が頷くと、開いた左手に握った右手を乗せて、コクコクと首を縦に振り出した。なるほど、と言いたいのだろう。

「なーんだ!“タダのオサナナジミ”かー!」
「ぐっ……」

 億泰はあからさまに上機嫌に変わり、「てっきり付き合ってんのかと思ってよー!」と俺と名前の間に入って歩き出した。

「なんだよ億泰、狭いだろーが!」
「仗助が後ろいきゃーいいだろ!」
「まあ三人並んで歩くのは周りの邪魔かも……」

 そう言いながら名前は一人離れた。気を遣ったのかと思ったが、単純に自分の下駄箱のほうに行ったようだった。一人だけ学年が違うのだから当然だ。
 残された二人で靴を履き替える。その足で教室に向かうはずが、億泰はしゃがみこんだまま動かない。

「はー……なあ、おれも呼び捨てで呼んじゃおっかなー!?名前ってよ!」
「ダメ」
「おお!?なんでだよ!」
「……先輩だから」
「仗助は呼び捨てだろ!」
「俺は幼なじみだからいいんだよ!」

 再び言い合いが白熱したところで、名前が呼ぶ声が聞こえた。聞かれたのかと振り返るが、見えたのは「先行ってるよー」と階段を上がる背中だった。


 ☆


「ねーっ仗助くん!この後ヒマ?一緒に帰りましょ!」
「あーずるい!仗助くん、私も一緒にいっていい?」

 放課後、どこからか現れた女子に囲まれた。この間の朝のことがあった分、いま億泰に見られたら面倒だな、と思いながらはぐらかすが、彼女たちはすっかりその気で俺についてくる。

「仗助……あ」
「名前?」

 階段を上がってきた名前は、俺を見るなり気まずそうな顔をして、「お取り込み中失礼」なんて苦笑いを浮かべる。

「あーっ、えっと……朋子さんに、これ返しといて?とっても助かりました!って」
「? ああ……」

 肩に下げた鞄からいくつか付箋のついたレシピ本を取り出し、押し付けるように渡してきたと思うと、上がってきたのと同じ階段を今度は足早に下る。
 これの為だけに俺に会いに来たということになるが、違和感がある。この本は俺を介して名前に貸し出されたわけではない。俺と幼なじみなだけあって、母と名前は仲が良いのだ。たぶん、どちらかの家に寄ったときにでも話が盛り上がって借りたんだろう。そういうことは名字家と東方家の間ではよくあった。だから、名前は直接返せばいい話だし、実際今まではそうしていたはずだ。

「……ほんとは他に用があったのか?」
「? なあに、仗助くん。何か言った?」
「ねー仗助くん、駅前に出来た喫茶店とドゥ マゴ、どっちがいーい?」

 
 
 
 結局、女の子からの誘いは断り、一人で帰ってきた。することがあるわけでもなくTVゲームをやっていると、そのうち母が仕事を終えて帰宅した。名前から預かったレシピ本を渡すと、予想通り変な顔をしていた。

「そんなに早く返さなくたっていいのに」
「俺に言われてもなー」
「あら、関係ないって顔して。うかうかしてらんないわよー?名前ちゃん、こういうの作ってあげたい相手ができたのかもしれないじゃない?」
「!!」

 思わぬ言葉に、大袈裟なくらい仰け反った。咄嗟に後ろ手をついたので背中は床に付かずに済んだが、その拍子にコントローラを引っ張ってしまった感覚がある。

「あ、あー!線抜けてる!大丈夫かコレ……!?」

 暗転したテレビ画面と電源コードが抜けたゲーム機を見比べて焦る俺を、母はしたり顔で見つめている。文句を言いたいが、先程の話題の続きをされた場合まったく敵わないことは目に見えていたので、俺は黙ってテレビの電源を切った。
 
 自室のベッドに寝そべり、天井を見つめる。ゲームをしている間は意識しないで済んだが、こうしていると名前の様子が気になってくる。
『こういうの作ってあげたい相手ができたのかもしれないじゃない?』
 母の言葉を反芻する。同時に思い浮かぶのは、年上の甥のことだった。
 承太郎さんがなにを好んで食べるのか想像して、家のキッチンを貸し切って練習して、お弁当にでもして、気に入ってくれるかどうか緊張しながら手渡して――――。

「……いやいやいや」

 したくもないのに溢れる妄想を、頭をふって払う。
 十歳以上離れてるんだぞ?名前だっていくらなんでも本気で好きには……。
 そこまで考えて、年の差も年の差、親子ほど年の離れた二人が恋に落ちた結果自分が生まれたという紛れもない事実を思い出し、ついでに承太郎さんを見た母の反応を思い出した。承太郎さんは父、ジョセフに似ているらしい。年下の女性に好かれる家系だったりするのか。
 ……いつの間にか、顔を顰めていたらしい。ベッドから起き上がり、寄せていた眉間を指で揉んでいると、下の階から食事が出来たと呼ぶ母の声が聞こえた。


 ☆


 朝は早起きだが、家を発つのはむしろ遅い方だ。だいぶ手慣れてきたとはいえ、頭全体を固めるこの毎朝の作業はどうしても時間がかかる。さらに、今朝はどうにも一房だけまとまってくれない髪がある。ここで妥協するわけには行かないので、根気よく櫛で撫で付ける。

「ねえ、仗助?」
「ん?なんだよ、今取り込み中……」
「あんた、名前ちゃんとケンカでもした?」
 
 昨日から今日にかけて、妙に話題に出る。いや、と否定すると、母は頬に手を当てて納得いかない表情を浮かべる。

「どうかしたのかよ」
「うん……いま、ゴミ捨ててきたんだけどね。名前ちゃん見かけたのよ。てっきり仗助のこと迎えに来てくれたのかと思ったんだけど、そのまま学校のほうに行っちゃって」

 声かければ良かったかしら?と首を傾げる。たしかに、昔から大体欠かさず共に登校してきた二人を知っている母からすれば、妙だろう。しかし、言われた俺自身も身に覚えはない。たまたまだろ、と自分でも納得のいかない答えを呟き、鏡に向き直った。





「仗助くん、今朝は一人なの?」
「やったあ!ねえ、一緒に学校いきましょ?」

 家から出て少し歩いただけで、待ち伏せていたのか疑いたくなるほどすぐに捕まった。たしかに、帰りはともかく登校はほとんどを名前と共にしていたので、周りから見ても珍しいんだろう。自分自身、違和感がある。
 特に拒否もしなかったので、彼女たちは俺の周りを囲んで歩き出した。

「今日は名字先輩おやすみ?」
「いや、先に学校に行ったらしいぜ」
「ふぅん……」
「ね、やっぱり……」
「ちょっと、やめなさいよ」

 内緒話らしいが、目の前で繰り広げるものだから当たり前に目につく。どうしたのか尋ねると、彼女たちはアイコンタクトし合ってから結局は話し出した。

 
「あのね……名字先輩が、男の人とデートしてるのを見た子がいるのよ」
「それも年上!」

 カッコイイんだってー!と盛り上がる女の子達をよそに、俺の足は知らず知らずのうちに走り出していた。
 


 普段は近寄らない、上級生の教室。ドアは開け放たれていたため、スピードを緩めずに入っていく。

「名前」

 自分でも驚くくらいに低く発せられた声に、周りからの注目が集まる。唯一こちらを見ないのは、呼びかけられた本人だ。

「今日、どうして来なかったんだよ」
「ああ、うん。何も言わずにごめんね」

 椅子に座ったままやっとチラリと視線を寄越すが、それも一瞬で、すぐまた窓の外に向いた。
 質問に答えないことも、こちらを見ないことも、笑わないことも、全部が心を乱した。

「なんで来なかったかって聞いてんだ」

 名前が肘を置く机に、乱暴に手をかける。それでも彼女は怯まない。

「ねえ、仗助。もう一緒に学校いくの、やめよう」

 ――なんだ。
 なんなんだ、それは。
 好きな奴ができたら、俺なんていらないってことかよ。そんなのってあるかよ。俺の気も知らないで、勝手に取られて、離れて……。

 息が詰まり、何も返せないでいる俺に、名前の「ホームルーム、始まるよ」という静かな声だけが響いた。





「じょ、仗助くん、大丈夫……じゃなさそうだね」
「こりゃーアレだ、魂抜けちまってるぜ」

 今朝の一悶着が学校中に広まるのは、そう時間がかからなかった。何も話していないというのに、友人たちは放課後に集まって机に突っ伏す俺を囲んでいる。

「しかしよー仗助、お前名前先輩のこと好きだったんだな!」

 億泰のバカでかい声が響く。それなりにざわついていた教室は静まり返り、康一の小さく焦る声だけが聞こえる。ああ、「東方が名字にフラれた」って伝わり方をしてんだな、と冷静に思う。

「……好きなんてもんじゃねー」

 大事なんだ。
 
 その独り言は小さかったが、二人には聞こえたらしい。億泰ですら黙った。

「仗助くん……」
「なら本人にそう言えばいいじゃない」

 突如現れた第三者の声に顔を上げる。そいつはえらく長い髪を携えて、腕を組んでこちらを見下している。

「ゆ、由花子さん!」
「アンタがそうしてると康一くんが心配するじゃない。さっさと伝えて撃沈しなさいよ」

 スッパリと言い放つと、どんな声帯をしているのか声色を一瞬で変え、「行きましょう」と康一の手を優しく引いた。が、優しく見えるだけで康一に拒否権はない。そのまま引きずられるように……いや、まさしく引きずられていった。

「……おれはよくわかんねーけどよー」
「……」
「骨は拾うぜ!」

 使い方合ってっか!?と笑う億泰。言葉は決していい意味ではないのだが、まあこいつのことだから裏なんてなく、ただ励ましてくれたのだろう。
 
「ッシ!」

 それに応えるため、両頬を叩く。いってくる、と席を立つと、友人はヒラヒラと手を振って送り出した。


 ☆


 今朝も訪れた上級生の教室には、名前はいなかった。奇異の目に晒されながらそこらの生徒に聞くと、もう帰ったとのことだった。
 気合いを入れて来たわりに出鼻をくじかれた気分だが、それなら探すしかない。とりあえず、学校からあいつの家までの間を探すことにしよう。


 
 結果的に、名前はすぐ見つかった。

「名前」
「仗助。随分急いでいたようだが……どうした?」

 幸か不幸か、承太郎さんと共に。
 
 名前はというと、俺の登場に心底驚いたようで、目を大きく開いたまま固まっている。
 
「承太郎さん」
「ああ」
「俺、こいつに関してのことだけは……負けるつもりないんで」

 返事は待たずに、名前の手を掴んで走り出す。思っていた抵抗はなく、きちんと自分の足を動かして走っているようだった。
 
 やがて人気のない公園に辿り着き、適当なベンチに二人で腰を下ろした。

「悪かったな、急に走らせて」
「……ほんとだよ、喉乾いた」
「へいへい」

 近くにあった自動販売機に近寄り、品揃えをざっと見る。押したのは、一つは、ミネラルウォーター。もう一つは、見慣れたジュース。
 ベンチに戻り、項垂れた頭に話しかける。

「どっちにする?」
「……こっち」

 目論見通り、ジュースを取る。ありがと、と言ってから口を付ける横顔を見つめる。名前がこのジュースを好きなことは、きっと承太郎さんは知らないだろう。

「喉乾いててもそっち選ぶのな」
「わかってて選んだくせにー」

 軽口が心地いい。この勝手知ったる二人の関係が、ずっと続けばいい。
 でも、大人になるにつれて、それは崩れていくんじゃないか。
 名前のことを俺よりも、隅々まで知るような男が現れて。そうなったらきっと俺にもそんな相手ができて。お互いの一番が変わる。それが怖かった。
 ただの幼なじみだと、お互いに何度も口にしてきた。いつからそれが、俺にとって嘘に変わったのか。思い出せない。
 思い出せないが。

「俺の一番はやっぱり、ずっとお前なんだよ」
「……えっ?」
「名前。俺が承太郎さんくらいの年になったら、絶対承太郎さんよりかっこよくなってやるよ」

 名前の瞳が揺れる。どうか、俺だけを映してほしくて、無意識に顔が近づく。

「だから――――俺にしとけよ」

 この距離の意味を理解した名前の顔が色づいて、それがあんまりかわいくて。今度は意識して、もっと近づいた。

「――っ!待って!!仗助!待て!!」

 ムードもへったくれもない名前の言葉と共に、顔が離れる。思わず、不服を隠さずに表情に出す。

「どうしたんだよ?」
「じょ、状況がわかんないんだけど!急に仗助……へ、変だし。しかもなんで承太郎さん……」

 前は空条さん呼びだったのが知らない間に承太郎さん呼びになっている。正直ものすごく気になるが、余裕を装わなくては。一旦水を口に含み、答える。

「ちょくちょく、会ってんだろ?噂で聞いたし」
「た、たまたま会ったときにお話ししてるだけだよ?」
「それに、かっこいいって言ってたろ」 

 俺にとって一番気になるのはそこだった。デート云々ももちろんいい気がしないが、噂で聞いただけで見てはない。だが、「かっこいい」とたしかに俺の耳で聞いた。名前は普段あまり男の容姿を褒める印象はないので、余計に特別に感じる。

「あれは……その……」
「……」
「……もう!ちゃんと話すから睨まないでよ!」

 もじもじと言い淀む名前を見て承太郎さんに苛立ったのが隠せていなかったらしい。睨んだつもりはないが、わりぃと言って続きを促した。
 
「……ふ、深い意味は無いから、掘り下げないでね」
「わかったって」
「…………仗助が大人になったら、あんな感じかな……って……」
「…………」
「そ、それだけで、どちらかというと承太郎さんを見てたんじゃなくて、仗助のことを想像してたっていうか……!?」

 まだ何か言おうとしていたが、名前は黙った。俺の腕に包まれて、固まっている。

「じょじょじょ仗助これは」
「なあ、もういいだろ」
「え?」
「幼なじみ、やめようぜ。でも、一緒に学校いくし、呼び捨てで呼ぶし、」
 
 ずっと、そばにいる。
 
 そう言って、でも自信なんてなくて、拒否なんてしないでくれと願いながら腕に力を込める。震えそうなのを必死で抑えて、名前の頬に自分のそれを寄せる。
 やがて、身じろぎする気配があると思うと、遠慮がちな腕が背中に回った。

「い、今更なにいってんの……ただの幼なじみは抱きしめたりしないよ」
「ん、そうだな」
「……それに、こんなに、ドキドキもしないよ」
「……ん、俺も」

 この日、十数年の幼なじみという関係はあっけなく終わり、じゃあこれから俺たちはどんな関係になって行くんだろう、と考えた。何年かの後、次も今みたいな気持ちで関係を壊せたら、なんて、さすがに気が早いだろうか。

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