口移しで愛を繋いで
前回の短編の続きのようなもの。
いつものように昼休みにいちごオレを買いに行った帰り
踊り場で御幸先輩と鉢合わせた。
第1ボタンが今は一つ外されネクタイが少し緩んでいる。
普段部活で会う時は一番上まできっちり締められているのでいつもと違う先輩に少しドキッとした。
話をしてくれるのか 通行人の邪魔にならないよう
さりげなく隅に移動してくれることが嬉しい。
御幸先輩も飲み物買いに行くんですか?なんて他愛もない話をして
ふと私の手元に気付いたのか
「お前ほんとそればっか飲んでるよな」と
呆れた顔をした。
「人間の70%は水分って言うじゃないですか
私いちごオレばっか飲んでるんでたぶん私の体の70%はいちごオレだと思うんですよね」
と真面目に答えると
「なにそれちょっと美味そう」と言われた。
ニヤリと笑う顔に不覚にもときめいてしまった自分が悔しい。
少し緩んだネクタイに思わず好奇心が湧く。
この間の仕返しをしてみようか。
まぁ、俺甘いの苦手だけど と
この間の私のようにうげ と舌を出すから
また一口いちごオレを飲んで
「この間のお返し」とネクタイをひっぱってキスをした。