君のためのキラキラ
宿に着くと各々荷物を置いて温泉に入る準備をし出す。
「よーしお風呂行こー!」
「へー、浴衣着んのか」
「お泊まりー!って感じでわくわくするね!えへへー」
鹿島、結月、千代ちゃんに誘われ一緒に浴場へと向かう。
「そうだお風呂から出たらさっそく枕なげやる?」
「うーん、枕投げかあー…」
「鹿島と結月は相変わらず元気だねぇ」
なんて言いながら歩いているとひょっこり現れたのは
「それは菊の間の連中と被ってるな…
恋話するんだったら優先的にお邪魔するんだが…」
言わずもがな野崎である
「鹿島くん恋話しよう!」
と必死な様子の千代ちゃんは本当に可愛い
「わー!広いお風呂!」
体を流し湯船に浸かるとやって来たのは千代ちゃん。
「名前先輩は…あの…ほ、堀先輩のことが…」とごにょごにょ顔を赤らめながら話す千代ちゃんが可愛くて思わず顔が緩む。
最後まで言い切る前に「そうだよ」と答えると
キャー!やっぱり!と両手で顔を覆った。
「お似合いです!!」
「そうかな?そうだと嬉しいな」
「名前先輩はスマートになんでもこなしますよね!勉強もできて野崎くんのアシスタントもできて料理も上手で、この間は演劇部で衣装直してるのも見ました!裁縫までできるなんて!」
目をキラキラさせる千代ちゃんは 私も名前先輩みたいになりたいな〜 と
嬉しいことを言ってくれる。
「そんなになんでも出来るわけじゃないよ、ただ少しでも堀ちゃんの役に立ちたかっただけ」
そう言って少しはにかむと一層目を輝かせた千代ちゃんは「堀先輩のために練習したんですか!キャー!」と、ばしゃばしゃ両手で水面を叩く。
「何の話ですかー?」
体を流し終えた鹿島と結月が会話に入ってきた。
「名前先輩と堀先輩ってお似合いだよね!って話だよ!」と元気よく伝える千代ちゃん。
正直鹿島と堀ちゃんの方が仲が良いと思うから少し複雑だ。ていうか鹿島は私の気持ちを知っているのか…?
それだと更に複雑…
そんなことを考えていると
「それ私も思ってた!堀ちゃん先輩、名前先輩と話す時だけすごく優しい顔するんだよ!大好きな2人が付き合ったら私も嬉しい!」
思いもよらない言葉に少し驚く。
鹿島が堀ちゃんのことを大好きなのは知っていたけど大好きな2人が付き合ったら嬉しいなんて。
「鹿島そんなこと思ってたんだね…」
鹿島に嫉妬ばかりしていた自分が馬鹿みたいだ。
「ていうか なんで私だけ名字呼びなんですか!千代ちゃんと結月(先生)は名前呼びなのに!私も名前で呼んでほしい!」
「そういえばなんでだろう… 堀ちゃんが鹿島って呼ぶからかな?遊って呼ぼうか?」
「うん!」と頷いた遊はすごく嬉しそうで、堀ちゃんが可愛がるのも頷ける。
「じゃあ私そろそろ逆上せそうだから先に出るね。みんなも逆上せる前に出なよ?」
「はーい」と元気よく返事をする千代ちゃんと遊、少しめんどくさそうな結月
慕ってくれる後輩たちは単純に可愛い。
この合宿に参加できて良かったなー 堀ちゃんに感謝だとそんなことを考えながら脱衣所へと向かった。